世界的なスポーツ用品メーカーであるアディダス(adidas)とは、1949年にアドルフ・ダスラー(Adolf Dasler)によってドイツで誕生したメーカーです。
バスケットボール界からの誕生
これまで数多くの名作スニーカーを生み出してきたアディダスですが、中でも有名なスニーカーがスーパースターです。
バスケットボール選手向けに作られたスーパースターは、1969年に初めてコートで使用されました。それまで、バスケットシューズといえばキャンパス製スニーカーが一般的でしたが、アディダスはオールレザーのシューズを採用します。
その軽量さと履きやすさが一気に人気を博し、NBAのトップ選手に「まるで素足に3本線がプリントされているよう」といわせたほどでした。瞬く間に選手の間で話題となり、70年代にはNBA選手の75%以上の人が着用していたといわれています。
世界中に広がった人気
1980年代になると、ニューヨークで活躍するヒップホップグループ、ラン・ディーエムシー(Run-D.M.C.)が愛用していたことによって、スーパースターは世界中の都市で人気に火がつき、スポーツ界だけでなく、音楽界、ファッション界においてもその名を広めるきっかけとなりました。
その結果、スポーツスニーカーとしてだけでなく、ファンションアイテムとしても不動の地位を築くことになったのです。
また、当時スケートボードシューズが少なかった1980年代に、強度のあるスーパースターはスケーターの間でも人気を誇り、スケートボード界の歴史においてもその名を刻むことになりました。
バスケットやスケートボードなどのスポーツ界だけでなく、音楽界やファッション界などいろいろな分野において人気を博したスーパースターは、2015年に復刻盤が発売され、コラボモデルも登場し、バリエーションも拡大して再びブームを呼び起こしています。
人気の理由
スーパースターの人気の理由は、どんなスタイルにも合うデザイン性といえるでしょう。
長年、スニーカー界において不動の地位を守り続けるアディダスは、選手に合ったスニーカーを制作し、選手とともに競技を発展させるという創始者であるアドルフ・ダスラーのこだわりを貫くことで、世界中のファンを虜にするスーパースターなどのヒット商品を生み出すことができました。