アニエスベーとは
アニエスベー(agnes b)は、ファッション、バックや靴、香水、時計など幅広く展開しています。流行に左右されることがない、シンプルなデザインと機能性を兼ね備えたブランドです。
ブランドの始まり
アニエスベーは、1941年フランスヴェルサイユ地方にて弁護士の娘として生まれました。本名はアニエス・トゥルブレ (Agnès Troublé)、将来は美術館の学芸員になりたいという夢を持ち、ヴェルサイユ美術学校へ進学します。
卒業後、17歳の時に編集者であるクリスチャン・ブルゴワと結婚しました。
その後長男を出産するもすぐに離婚してしまいます。
1964年、雑誌出版社ELLEに入社し編集者となり、子供向けファッションを担当しました。退職後ドロテビスでスタイリストを2年経験し、フリーの立場でピエール・ダルビーでデザイナーとして働きます。
当時、フリーマーケットの掘り出しものを好んで身につけていたそうです。そしてついに1975年、自らのファッションブランドアニエスベーを立ち上げ、パリのレ・アール地区にブテックをオープンさせます。
ブティックは、古い肉屋をリノベーションして作られたものでしたが、アニエスの服のようにシンプルでありながらも人々に強い影響を与えました。
ブランドのデザインはすべてアニエス自身がしており、ロゴはトカゲを使い、ブランド名のb(ベー)は、アニエス・ベーが、ブルゴワ(彼女の最初の夫)の頭文字Bから取ったものです。
アニエスベーの世界進出
1980年にはニューヨークにブランドの2号店をオープンしました。その後、オランダ、イギリス、香港、日本、スイスなどに進出し、世界中に店舗があるブランドに成長を遂げました。1981年メンズ服のデザインを手がけます。
また、1号店の向かいにメンズ、キッズウエアのショップをオープンしました。メンズ・コレクションにはフェミニンな一面を加え、ツイードのベストの素材は軽く、柔らかく、ラインは体に沿うように手触りにこだわって作っているそうです。
1983年に、オランダのアムステルダムにショップをオープンしました。
1984年、アニエス・ベーが日本にも上陸し、パリにロリータ店をオープンします。ボーダーTシャツやカーディガン・プレッションが爆発的なヒットとなりました。
1997年、映画製作会社ラブ・ストリームス・アニエスベー・プロダクションズを設立します。2015年、「わたしの名前は…」という映画を製作し、監督、脚本、撮影、美術を手がけるなど活躍をし続けています。
現在では、アニエスの長男がこのブランドを運営しており、世界中にシェアを拡大、あまりトレンドに踊らされず、着心地のいいシンプルなデザインのファッションアイテムが多くの人々に愛されています。