オールデンの始まり
老舗紳士靴メーカーとして世界的に有名なオールデン(Alden)は、1884年にチャールズ・H・オールデン(Charles H.Alden)が、アメリカ・マサチューセッツ州ミドルボロウに設立したブランドです。
オールデンの設立初期の製品は、カスタムメイドのブーツや受注生産による紳士靴がメインでした。その後、1892年に生産ラインの拡張に伴って、マサチューセッツ州ノースアビントンに工場を移転しました。
ターロウ・ファミリー
1931年、創業者であるチャールズ・H・オールデンが退職すると、オールデンを運営するオールデンシューカンパニー(Alden Shoe Company)は、パートナーであったターロウ・ファミリー(Tarlow Family)へ所有権が移されました。
以来、ターロウ・ファミリーは、靴職人一族として現在まで4代にわたりオールデンを家族経営で守っています。当時、ノースアビントンにあった工場も所有権がターロウ・ファミリーに移ったときにブロックトン・シティーへと移されて1970年までその地で生産を続けました。
タッセル・ローファの開発
第二次世界対戦後、オールデンは有名俳優依頼のもと新しい靴の開発に乗り出し、タッセル調のシューレースをローファーにあしらった、タッセル・ローファの生産を始めました。
その後、タッセル・ローファはタッセル・モカシンとしてハリウッド俳優などにも愛用されクラシカルなアメリカンスタイルのシューズとして世界的に人気を博しています。
1970年になると、近代的な設備が整った工場をミドルボロウに建設し、現在もオールデンの靴はこの工場で作られています。
オールデンのこだわり
オールデンの革靴は、コードバンという別名「革のダイヤモンド」とも呼ばれる、一頭からとれる量がごくわずかな馬のお尻の革を使用していることが特徴のひとつです。
コードバンは、履き心地が他のものとはまったく違うと言われ一度履くと他の革靴は履けないと言うほど、履き心地とフィット感が素晴らしいと言われています。
上質な皮を使ったトラディショナルシューズの開発に加え、足に問題を抱えた人でも快適に使用できる医療用の矯正シューズの分野も開拓します。
どんな足の形にもフィットする最高の履き心地の追及はオールデンの目指す「足にやさしい靴づくり」そのものです。抜群の履き心地と履くほどに馴染んでいく素材、オールデンのこだわりが世界中のファンを魅了しています。
日本では、1979年にセレクトショップビームスが初めてオールデンをリリースして以来、人気に火が付きました。それまでオールデンは、日本では無名のブランドでしたが、現在では取り扱っているショップも増え日本でも多くのファンがいる人気シューズブランドです。