![]()
アレキサンダー・マックイーン（Alexander McQUEEN）は、イギリスを代表するブランド「アレキサンダーマックイーン（ALEXANDER McQUEEN）」を創設したイギリスのファッションデザイナーです。本名はリー・アレキサンダー・マックイーン（Lee Alexander McQUEEN）。「ロンドンのバッドボーイ」などとも呼ばれ、型にはまらないアバンギャルドなデザインで、世界に影響を与えてきました。
マックイーンの幼少期
アレキサンダー・マックイーンは1969年、イギリスのロンドンに6人兄弟の一番下として生まれています。中学卒業後に一時期パブで働いたのち、イギリスの名門紳士服店が立ち並ぶサヴィル・ロウで仕立て見習いの職に就きました。
「ギーブス・アンド・ホークス（GIEVES&HAWKES）や「アンダーソン・アンド・シェパード（ANDERSON & SHEPPARD）」といった老舗店でテーラード技術を学び、一時イタリアで史劇コスチュームのデザイン等の仕事に就いたのち、ロンドン芸術大学のカレッジのひとつであるセントラル・セント・マーチンズでデザインを学んでいます。
天才デザイナーのデビュー
ブランド立ち上げのきっかけとなったのが、1992年に行われたセント・マーチンズの卒業コレクションでした。このとき彼が発表した作品が雑誌「ヴォーグ（VOGUE）」のエディターであったスタイリストのイザベラ・ブロウの目に留まり、彼女がアレキサンダー・マックイーンの全作品を高値で買い取ってヴォーグで紹介しました。
これを機に、アレキサンダー・マックイーンはデザイナーとして正式デビュー、自信の名前を冠したブランド「アレキサンダーマックイーン」を創立しました。このブランド名についても、彼を発掘したイザベラ・ブロウのアドバイスが影響を与えています。
1993年にはロンドン・コレクションでデビューを飾り、1996年からはフランスの有名ブランド「ジバンシイ（GIVENCHY）」のデザイナーに抜擢。また同年、26歳の若さでブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーにも輝いています。
ただし2000年にマックイーン社の株の51パーセントをグッチ（GUCCI）のグループに売却したことで、ジバンシイの親会社と仲たがいとなり、ジバンシイのデザイナーから降ろされました。同じく2000年の夏には、パートナーであるジョージ・フォーサイスと結婚式を挙げ、プライベートでも注目を集めています。
突然の自殺
2010年2月、アレキサンダー・マックイーンは40歳という若さで自ら命を絶ちました。翌月のパリ・ファッションウィークでは、彼の遺作となった作品が発表されています。彼の死後も、アレキサンダーマックイーンはブランドとしての継続が決定。クリエイティブディレクターの職は、彼の右腕であったサラ・バートンに引き継がれました。
