マックイーンの右腕 サラ・バートン
サラ・バートン(Sarah Burton)は、イギリス出身のファッションデザイナーで、イギリスのファッションブランド、アレキサンダーマックイーン(ALEXANDER McQUEEN)のクリエイティブディレクターです。イギリスのマンチェスターに生まれ、1997年にロンドン芸術大学のカレッジであるセントラル・セント・マーチンズを卒業しました。
1996年からはアレキサンダーマックイーンのスタジオにおいてインターンシップを行い、その後入社。2000年にはウィメンズウェアラインのヘッドデザイナーに抜擢され、アレキサンダー・マックイーンのもとで彼の右腕として活躍しました。
マックイーンの死後
2010年2月、アレキサンダーマックイーンの創設者であるアレキサンダー・マックイーンが死去。彼の部下であり良き親友でもあったサラ・バートンは、彼の死によってアレキサンダーマックイーンは終了したと考え、ブランドを去るつもりだったと後に明かしています。
しかし親会社であるグッチ・グループがブランドの継続を決定したため、サラ・バートンがアレキサンダー・マックイーンに代わってブランド全体のクリエイティブディレクターの職に就任。翌2011年には、アレキサンダー・マックイーンの後任として初のコレクションを披露し、彼の意思を引き継ぎつつも、より軽やかで明るい作風で会場を魅了しました。
同じく2011年に、イギリス王室のウィリアム王子との結婚式において、新婦であるキャサリン妃がサラ・バートンのデザインしたウェディングドレスを着たことも話題となりました。
このこともあり、サラ・バートンは2011年のブリティッシュ・ファッション・アワードにおいてベスト・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
同年、イギリス「イブニングスタンダード」紙のなかで、「2011年、ロンドンでもっとも影響力のある1000人」のひとりとして、ヴィクトリア・ベッカムやケイト・モスなどと共に選ばれています。
また、プライベートでは2012年に双子を妊娠。2013年のパリコレクションの期間中から産休に入り、双子の女児を出産しています。翌2014年の春夏シーズンから仕事復帰し、その後は子育てをするかたわら、アレキサンダーマックイーンのクリエイティブディレクターという重役も担ってきました。サラ・バートン自身は、アレキサンダーマックイーンというブランド自体も自分の子どものようなものだと語っています。