幼少期
Alexander Wang(アレキサンダーワン)は、1984年に、アメリカはサンフランシスコ州で生まれました。両親は彼の出生前に台湾からアメリカに移住し、色々な職業を経て中国でプラスティックの製造ビジネスを成功させました。アレキサンダーは両親の多忙による不在のため早くより寄宿学校に入学。
アレキサンダーのファッションに対する関心は幼少の頃よりあり、2歳にして自分の母親のためにファッションのデザイン画を描くような子どもでした。自分の兄の結婚式には、義姉のために35着ものウェディングドレスをデザイン。これが当時15歳のアレキサンダーが初めて行ったファッションショーでした。
ブランドの始まり
18歳になるとアレキサンダーはニューヨークに移住します。ニューヨークではパーソンズ美術大学でファッションを本格的に学習しながら有名ブランドやファッション雑誌でインターンシップを経験。しかし彼はパーソンズを卒業する前の2004年に中退します。
それは、自身のブランドを始めるためであり、当時他のメーカーで勤務していた義姉と一緒にカシミアのニットを中心としたビジネスを始めます。これが「アレキサンダーワン」ブランドの始まりです。
ニットウェアのコレクションは3シーズン続きました。アレキサンダーと家族とつながりは非常に深く、義姉だけでなく、母親も貿易関係や生産ラインを通じブランドに協力したと言われています。
ブランドの躍進
オリジナルブランド立ち上げ後のアレキサンダーの活躍は目覚ましく、2007年にはニューヨークコレクションにデビュー。彼はまず働く女性に向けたファッションを発表します。このコレクションが注目され、翌年アメリカのファッション協議会で女性向けウェア部門にノミネートされました。
また、ヴォーグが主催するファッション基金アワードではグランプリを受賞します。その後も他のブランドとのコラボレーション企画を発表、ファッションアワードの新人賞を受賞するなど、彼に対する注目はさらに高まります。
2011年にはメンズウェアのコレクションをスタート。現在はメンズとウィメンズの両方を発表しています。
2012年には自身のブランドと平行し、「バレンシアガ」のクリエイティブディレクターにも就任し2015年まで活動しました。
アレキサンダーが得意とするファッションデザインは女性向けながらも黒を基調とする男性的なものです。ただし、2009年春のコレクションでは黒以外も使用した服を発表し称賛を受けました。
アレキサンダーワンの活躍はアメリカ国内のみならず、世界にも広がりを見せています。2011年にはアジア圏初の中国北京店舗、2013年には日本に旗艦店がオープンしました。2016年、アレキサンダーは自身のブランドCEOとチェアマンに就任し活動しています。