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多彩なキャリアを持つデザイナー
アミパリス（AMI PARIS）、旧アミアレクサンドルマテュッシ(AMI Alexandre Mattiussi)は2011年にフランスで設立されたメンズブランドです。デザイナーのアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)は1980年に生まれました。
彼の最初のキャリアは、クリスチャンディオール(Christian Dior)のメンズラインです。その後、ジバンシィ(GIVENCHY)の下でメンズウエアラインのファーストアシスタントを5年間勤め、メンズ・テーラリングとしてのキャリアを積み重ねました。
ブランドの誕生
マークジェイコブス(MARC JACOBS)のメンズ部門を経た後に自身のブランドを設立、2011年、30歳の時に2012年春夏パリメンズファッションウィークにてデビューを飾りました。
2012年の12月にはパリ・マレ地区の高感度ストアが立ち並ぶ、クリエイティブ層が多く集まっているエリアにて旗艦店をオープンさせました。
最高級の素材を使ったハイクオリティな作りでありながらも実質的なリアルクローズ、手頃なプライスで創業わずか3年でファッション界のトップブランドに君臨することに成功します。
デザイナーの名前の頭に付けられたアミは、フランス語で友人という意味です。「友人との付き合いというものは非常に重要で、インスピレーションの源なのだ。」というアレクサンドルが、彼を含めた世界中の男性に向けて完璧なワードロープを提案するために生み出されたブランドこそがアミアレクサンドルマテュッシです。
ブランドの飛躍
名だたるメゾンにて培ってきた実力と才能で、彼は2013年にフランスの権威ある賞、ANDAM賞を受賞します。この賞は、過去の受賞者にマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)など錚々たるデザイナーが顔を連ねるデザイナーの登竜門のひとつと言われています。
このブランドの最大の特徴と言えるのがフレンドリーさです。ブランドのコンセプトとして親しみやすさをあげるばかりではなく、ショーのモデルがそのまま街へ繰り出しても違和感がない、パリコレに参加するブランドの中でもかなり珍しいブランドとしても知られています。
2015年9月には、表参道に日本初の旗艦店をオープンしました。ストアのデザインを建築家STUDIO KOが担当、店内には大理石を用いて、パリのサントレーノにオープンした店舗をベースにして東京特有の建築環境をデザインへと落としこんでいます。セレクトされたヴィンテージ家具やグリーンがパリ特有の感覚とムードを感じさせるデザインとして話題を集めました。
デビュー以来毎シーズン、ストーリー性に満ちたコレクションが話題となっているアミアレクサンドルマテュッシは、オーセンティックな服の中にさりげない時代感を込める作風が持ち味です。また、都市で生きるさまざまな人々の関わりを大切にするデザイナーのポリシーが体現されているデザインで、今最も注目を集めるブランドのひとつとしてさらなる飛躍が期待されています。
なお途中よりブランド名をアミパリス（AMI PARIS）と改名し、現在ではアミ（AMI）として活動しています。
