アンスナムとは
アンスナム(ANSNAM)は中野 靖が2006年に立ち上げたドメスティックブランドです。
アイテムをオーダーメイドで制作するブランドで、スーツのオーダーメイドは主流ですが、アンスナムはカジュアルウェアのオーダーメイドを行っている国内でも珍しいブランドです。
カジュアルウェアのオーダーをするきっかけになったのが、イギリスのサヴィルローを訪問し、現地で技術を学んだ事が大きく関わっています。元々、エスモードジャポン(ESMOD JAPAN) メンズコースで学んでいたテーラーの技術とファッションの融合が出来ないかと考えるようになり、融合した表現を体現するデザイナーになる道を選んだと語られています。
エスモードジャポン卒業後、就職せずに、貯めたお金で世界へ旅に出ます。30ヵ国に上る訪問先では、地域や国の伝統文化や伝統工芸品、民族衣装に触れる事で、ハンドメイドの技術を学びました。ハンドメイドの技術を学ぶ為に、先生の反対を押し切って旅をしたと語られています。
この様な背景から、こだわった素材でアイテムに使用されています。生地や素材から、デザインのインスピレーションを得てアイテムを制作したりと、素材に適したデザインを提供しています。
アンスナムの魅力
デザイナーである中野 靖は、サカイ(sacai)でアシスタントと生産を務めていた経歴がある事から、テラーリング技術は高く、販売されたアイテムから技術の高さを実感できます。
素材、パターン、テラーリング技術、縫製等に高い技術を持った職人が携わりハンドメイドのアイテムが制作されています。
アイテムから感じる技術の高さは勿論のこと、世界に一つだけのオーダーアイテムだからこそ、愛着がわき長くアイテムを使い続ける事がアンスナム最大の魅力です。
最近の動向
2010年からアンスナムのセカンドライン リター(LYTHA)がスタートしました。
リターでは、アンスナムで出会った職人が携わり、これまで実現しえなかった物への追求するブランドとして、作られました。
リターは、仏教で利地という意味と、ギリシャ語で流れるという意味を持ちます。製造サイドから工場に関する詳細な情報全てがブランドタグに表すことで、服作りの中核を全て開示し、生産から消費までの全てにおいてクリエーションの根幹となっています。