フランスを中心に活躍するデザイナーのジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)が、アーペーセー(A.P.C)を立ち上げたのは1987年のことです。
アーペーセーのブランドアイテムは、ただ単純なシンプルではなく、フランス的カジュアル要素をベースにした機能的かつ時代の流れに沿うデザインになっています。
アーペーセーのデニム
その代表格ともいえるアイテムが、デニムです。アーペーセーは今や、デニムのブランドとしても高い知名度を持ち、数多くの人気モデルを販売しています。
アーペーセーのデニムの特徴は、その美しさにあるといわれており、洗濯した後でも形をキープできるように、生地の加工の段階からこだわりを持って作られているほどです。
アーペーセーの生地には、日本生まれの生地が使用されています。アーペーセーが創設された当初にデザイナーのジャン・トゥイトゥが自身で日本の生地を吟味し、選び抜かれたものを使用しています。
生地は、硬めのゴワゴワとした表面の中に、ソフトな柔らかさを感じる、「フランスパンのような風合い」とも表現されたデニム生地になっています。
選び抜かれた生地と合いまった美しいインディゴブルーの色合いも、アーペーセーのデニムの特徴のひとつです。丁寧に何度も、時間をかけて染められるインディゴ染めは、アーペーセーのデニムには欠かせないポイントといわれます。
独特な深みのある色合いと、履き続けていくことで生まれる、新たな色がより味わいのあるデニムを作るものです。時間と共にさまざまな顔を見せ、美しく色落ちしていくデニムは、履く人それぞれの個性を作り、その過程もまた魅力となっています。
「バトラープログラム」 とは
アーペーセーでは、履きつぶしたアーペーセーのデニムを、新たなデニムに半額の値段で交換することのできる、「バトラープログラム」と呼ばれるシステムが存在し、デニムを愛する人にとっては嬉しいサービスです。状態の良い中古デニムは再度店頭に並び、新たな価値を見出すことができます。
ただデニムを履くだけでなく、履く人それぞれのスタイルに合わせたデニムを提供するブランドスタイルも、多くの共感を集める点です。
そんな様々なこだわりを持つアーペーセーのデニムは、男女問わず幅広い世代の人々に愛用され、その価値を高め続けています。