2011年6月にバレンシアガ財団はクリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)の功績を讃えて、出身地であるスペインのバスク地方ゲタリア市に、「クリストバル・バレンシアガ ミュージアム」を設立しました。 バレンシアガ財団とは、1999年にゲタリア市とスペインの文化省が共同設立した財団で、2010年の秋からはギプスコア県政府とバスク地方政府も参画しています。 ミュージアムのオープニングセレモニーには、スペインのソフィア王妃や、以前バレンシアガの元で学んでいたユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)や、文化相のアンヘレス・ゴンサレス・シンデ(Angeles Gonzalez-Sinde)など政界やファッション業界、文化関係者などそうそうたる人物たちが出席した晴れ晴れしいものとなりました。 このクリストバル・バレンシアガ ミュージアムは、バレンシアガの生家に隣接するように建設されています。 クリストバル・バレンシアガ ミュージアムにおいて、オープン当初の展示作品数は約90点とされていました。館内の展示作品は徐々に更新されていき、5000平方メートル以上にもなる広々としたミュージアム内には、合計1200点以上のコレクションが飾られています。 オープンから常設展として展示されている約90点の作品は、「ビギニング」、「デイ」、「カクテル」、「ナイト」、「ブライダル」、「エッセンシャル・バレンシアガ」という6つのテーマがあり、それに沿って展示されています。 その中にはベルギーの元女王であるファビオラのウエディングドレスや、故グレース・ケリー(Grace Kelly)が愛用していたドレス、モナコ王妃が着用していたドレス、女優のマレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)が着用していたドレスなど、貴重な作品が展示されています。 この常設展では過去の時系列に沿って、バレンシアガの貴重な作品を見ることができ、そこから見えてくるスペインやベルギー王室とバレンシアガの関係性、またスペインを代表する画家、ゴヤやベラスケスがバレンシアガに与えた影響なども説明されています。 さらにユベール・ド・ジバンシィによるパーソナルコレクションなども公開されており、見どころは多いです。 展示の中では日本画や着物などの日本の文化が、バレンシアガの作品に対して大きな影響を与えたと紹介されています。 特に女性のうなじを強調する襟元など、バレンシアガの女性に対する価値観は、欧米的な感覚よりもむしろ日本寄りなものであったことも強調されているのです。 また館内のデザイン自体も、バレンシアガの洗練されたデザインを象徴するような、独創的で心に残るようなデザインの建築に仕上がっています。 さらにミュージアム館内には資料センターや、仮設展示場なども備わっており幅広い目的で利用できるようにもなっています。
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