バルマンは、フランスの高級メゾンとして世界的に知られます。活躍絶頂期の50年代には、ディオール、バレンシアガと共に3大デザイナーとしてその名をとどろかせていました。
バルマンの考える香水
大女優の衣装を手掛けることも多く、ハイブランドの代名詞としても知られています。そんなバルマンが服作りと同じように創立当初から力を入れてきたもの、それが香水です。
早くから香水の価値を見出していたバルマンは、ブランドを立ち上げた頃からすでに香水の開発に取り掛かっていました。香水も洋服と同様にモードを表現するものの一つと考えていたようです。
「Elysees 64-83.」
そして初めて発表した香水が「Elysees 64-83.」でした。これは、バルマンが当時利用していたアトリエの住所から命名したものです。そしてこの香水が大ヒットしました。
瞬く間にバルマンはハイブランドの地位を確立し、香水ブランドとしても人気を確実なものにしていきます。
人気の理由
高級ブランドと言えば高価ゆえになかなか手が出ないものですが、バルマンも高額のアイテムが多く、購入には勇気がいります。そこでおすすめしたいのが香水です。
小さめのボトルで6,000~7,000円程度で手に入るので、比較的お求めやすい価格でバルマンの魅力を感じられます。
特にバルマンの香水は、性別問わず人気の高いものが多く出ています。年齢層としては30~40代向けの香りと言われており、大人の落ち着いた雰囲気に気品をプラスしてくれそうです。
バルマンの香水は発売当初から根強い人気があり、ロングヒットを続けているものも珍しくありません。
「ヴァン ヴェール」
1947年に発売した「ヴァン ヴェール」は、日本でも多くのファンを魅了するバルマンの定番香水の一つです。歴史のある商品らしく、古典的で高貴な香りの香水です。
草原を思わせるような爽やかさが特徴で、気品のある格式高い香りが続きます。甘いものではなく、フレッシュ系の香りが好みの方におすすめです。
洋服に合わせるよりも、リフレッシュしたい時、天気のよい日に、家でリラックスしたい時など、自分の行動や気持ちに合わせて使いたい香水です。
「エクスタティック」
2014年に発売された「エクスタティック」は、上品で柔らかな香りが特徴です。甘すぎず、でも爽やか過ぎない、バランスのとれた香りが女性を中心に人気を集めています。
バルマンらしい上品な印象はそのままに、透明感と清潔感あふれる香りが続く香水です。日常使いしやすく、リピーターも多いアイテムです。
創立当初から現在に至るまで、不動の人気を誇るバルマンの香水に対して、憧れのバルマンをいつか手に入れたい、それまではバルマンの香水をつけて雰囲気だけでも楽しもうという希望を抱いている人も多いはずです。