「バルマン(Balmain)」は1945年にフランスで、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)によって創設されたラグジュアリーブランドです。

バルマンの死後

1982年に創設者であるバルマンが死去したあとは、数々のデザイナーによってバルマンは継続しますが、その歴史は険しいものでした。 ラグジュアリーブランドはイメージが大切で、ブランドのイメージに合わなかったり結果が出なかったりすればクリエイティブデザイナーが1シーズンでクビになることも珍しくはありませんが、この時期のバルマンはあまりにも頻繁でした。 バルマンの死去後は、アシスタントであったエリック・モルテンセン(Eric Mortensen)がブランドを引き継ぎ、1990年までデザインを担当します。 その後は、エルヴェ・ピエール(Hervé Pierre)がクリエイティブディレクターに就任しますが、2年で退任しました。1993年からはオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)がデザインを担当します。 この頃は、エレガントでクラシカルなコレクションが、評価を得ていましたが、それまでのバルマンに比べると低迷している状態でした。 2003年からはローラン・メルシェ(Laurent Merche)がクリエイティブディレクターに就任しますが、ブランドとしては最も低迷した時期と言えます。 アメリカの9.11テロの影響もあったと言えますが、売上は半分以下にまで落ち込んでしまい、デザイナーもすぐに退任しました。 その後、クリスチャン・ルブール(Christian LeBourg)が就任しましたが、2004年には破産法の申請によりショーを休止する事態にまで追い込まれました。

バルマンを復活させたドゥカルナン

2006年にパコ ラバンヌ(paco rabanne)で経験を積んだクリストフ・ドゥカルナン(Christophe Decarnin)がクリエイティブディレクターとして就任してから、プレタポルテを再開しました。 モルテンセンやデ・ラ・レンタは比較的エレガントでクラシカルなテイストだったのに対し、ドゥカルナンはモダンなテイストにブランドイメージを一新しました。 トレンド感を持ちながらもオートクチュールのディテールを用いて、エレガンスさを表現し続けました。 ドゥカルナンは2011年までディレクターを務め、力強い女性像のイメージを打ち出し、バルマンを華麗にファッション界の中心に復活させます。

オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)

ドゥカルナンの後に就任したのが、当時若干25歳であった現クリエイティブディレクターでもあるオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)です。 彼が就任してからは、正式発表ではないもののブランド業績は右肩上がりになっていると言われています。 H&Mやナイキとのコラボでバルマンの新たな一面を見せるなど、これまでの伝統は守りつつ新たなことにも果敢に挑戦します。ファッション界に革命をもたらす彼の作り上げる新たなバルマンは、これからも目が離せません。
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