バルムングとは
日本人デザイナーのHachi(城下 龍一)が2006年に設立し、2010年頃よりファッションブランドとして始動したドメスティクブランドです。
バルムングのブランドコンセプトは「都市と人との関係の中から触発され循環する過程である。都市と人間との関係の中から触発され生産された結果である。都市と人との関係の中から触発され原動力とする探求である。都市と人間との中から触発され積み重なる研究である。」です。都市と人間の関係を4つの視点を用いてみる事で、バルムングでしか表現できないアイテムを展開しています。
理数系の高校の恩師に数学の本質を学んだことがきっかけで、バルムングのブランドコンセプトが生まれました。数学の「物事の道筋を立てた考え方」が多岐にわたり、関連図けて考える想像力が生まれた結果、ブランドコンセプトが生まれました。
バルムングでは、主にカジュアルウェアを発表しています。その他にレディー・ガガ(Lady Gaga)の衣装を手掛けるなど、ブランドの知名度を着実に広めています。
2018年には、Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門に入賞し東京都知事賞を受賞しました。
Hachiとは
Hachiは、1985年2月生まれ福岡出身の日本人デザイナーです。高校では電子制御工学科を専攻し、上京し服飾学校を卒業後、ファッションブランドのアシスタントを経験します。セレクトショップ キャンディ(CANDY)では古着や新進ブランドのバイイングに携わり、2010年頃にファッションブランドとしてバルムングを始めました。
学生時代に週7で原宿に足を運び街や人を自身の目で観察する生活を1年以上した結果、原宿のトレンドが3ヶ月おきに変わりゆく光景に、都市と人の関係が相互に影響していると考え、ブランドコンセプトに影響を与えています。また、自分自身を表現するファッションを根本に考える原宿ファッションにインスパイアされ、より自信を表現できるアイテムをデザインしています。
バルムングのシグネチャーモデル ビッグパーカー
バルムングを代表するアイテム ビッグパーカーは、シルエットを容器、着用する人を中身に見立て解釈することで関係性を表現し生まれたアイテムです。
ビックパーカーはコレクションのテーマをデザインし形を変えて毎シーズン発表しています。工業素材を使用したコレクションでは、グラフィックに留まらず素材にも使用することで本来なら難しい素材もシルエットや仕立てを考慮しデザインすることで表現しています。
バルムングの魅力
ランウェイで着用されたアイテムが完璧なスタイリングではなく、ファッションの入り口であってファッションの本質ではない事を、アイテムを通じて発信しています。着る人や着方でシルエット、見方を変えるのがバルムングの最大の魅力です。自身の表現の幅が広がった現代に拍車をかける如く、自身を表現できるアイテムを展開しています。