ベアブリックとは
ベアブリック(BE@RBRICK)は、日本のおもちゃメーカー メディコム トイ(MEDICOM TOY)が発売しているティディベアフィギアです。
2001年に生誕100周年を迎えたティディベアを記念して発売されたフィギアで、フィギアのコンセプトは「デジタルなイメージのティディベア」というコンセプトを持っています。また、ベアブリックを作る上でルールを設けて作成されています。
ルールとは、「本体を構築する9つのパーツ以外は何も付けず、プリントという技法を使いデザインする」というルールです。このルールを設けたことにより、誰もが想像するティディベアとは一線を画するデザインになっており、今までのフィギアと違い現代アートとして徐々に評価される存在になり、世界を代表するフィギアへと成長を遂げ、今や世界中にコレクターが居る程、人気を誇ります。
ベアブリックのサイズ
ベアブリックは主に7つのサイズで構成されており、50%(約3.5mm)、70%(約5mm)、100%(約7mm)、150%(約10cm)、200%(約14cm)、400%(約28cm)とサイズがあり、1番大きいサイズの1000%は約70cmもあります。
ベアブリック シリーズとは
ベアブリックには11つ(ベーシック、ジェリービーン、パターン、フラッグ、ホラー、SF、キュート、アニマル、ヒーロー、アーティスト、シークレット)からなるテーマで構成されたフィギアをベアブリック シリーズと呼ばれています。ジェリービーン、パターン、フラッグ、ホラー、SF、キュート、アニマル、ヒーローの8つをノーマルと呼ばれています。
その中でも、シークレットはメディコム トイ側が情報を公開していないベアブリックになっており、コレクターの間では高値で取り扱われています。そして、著名人や現代アーティスト、ショップでのコラボレーションモデルは、アーティストというジャンルに含まれます。
ベアブリックの人気を確固たるものへ
アイコニックなフィギアは発売から瞬く間に広がりを見せ、多くのコレクターを集めていましたが、ある1人の現代アーティストとのコラボで人気は確固たるものへとなります。
世界を代表するアメリカのグラフィティアーティスト カウズ(KAWS)とのコラボで一気にベアブリックの名前を全世界にとどろかせました。初コラボした2002年に発売されたコラボフィギアはベアブリックの公式サイトのみで発売されました。400%と1000%の2種類のサイズで販売され、販売価格は3,990円と14,490円だったものの今や、20万円以上の価格になり取引されています。
世界的アーティストとのコラボで更に注目を集めるフィギアへと成長を遂げました。
ベアブリックで初のコラボした人物はブルーハーツのボーカル 甲本ヒロシです。ザ・ハイロウズ(THE HIGH-LOWS)のライブで観客だけに配布されたベアベリックが初代コラボとされています。初代ベアベリックはザ・ハイロウズの矢印が胴体にデザインされデザインや形からファンを増やしたとされているベアベリックを代表する1体です。
再びシリーズ1のアーティストの枠で甲本ヒロシとコラボしたベアブリックが発売されました。こちらのベアブリックは正式なコラボとしてメディコム トイ側でも発表されているモデルです。腕や足、胴体に血のペイントが施されたベアブリックでデザインされています。このベアベリックは後に、400%で再販されています。
最近の動向
2020年に入り、ナイキ(Nike)の人気シリーズ ナイキ ダンク(Nike Dunk)の生誕35周年を記念してコラボが行われました。コラボスニーカーとベアベリックの発売はスニーカーファンのみならず、ベアベリックコレクターの間でも話題を呼んだコラボレーションでした。
その他にもANAとコラボが行われています。ANAの機体をスケルトン仕様で表現し、脚部に34の数字をデザインしています。34という数字は羽田空港の滑走路に描かれている数字からインスピレーションを受けています。
過去にもコラボしている ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)とのコラボも発表されました。今回のコラボでは、エイプを代表するシャークパーカーにABCカモがデザインされており、今回が初となるスケルトン仕様が施されたベアベリックが発売されます。