ベルルッティ(Berluti)は、パリ発祥の紳士靴のラグジュアリーブランドです。
1895年にアレッサンドロ・ベルルッティ(Alessandro Berluti)が創立しました。
ベルルッティの始まり
ベルルッティは100年以上の歴史を持つ、老舗の靴メーカーです。元々、木工職人だったアレッサンドロが靴作りを学び始め、サーカス団の巡業に付いて回り、団員の靴や道具を作ることで靴作りの腕を磨いていきました。
そして、工房を開く場所としてパリを選びます。この時、後にベルルッティの代表作となる“アレッサンドロ”というレースアップシューズが作られました。アレッサンドロは一枚の革で作られており、縫い目が無く、滑らかな履き心地でした。
二代目の当主は、アレッサンドロの息子である、トレッロ・ベルルッティ(Torello Berluti)が務めました。アレッサンドロが就任した頃にはすでにオーダーが殺到しており、アレッサンドロは環境改善のためにモンタボー通りに拠点を移しました。
その後、ベルルッティの知名度は上がり、多くの富裕層がベルルッティの靴を待ち焦がれることとなったのです。
三代目 タルビーニオの就任
三代目は、トレッロの息子、タルビーニオ・ベルルッティ(Talbinio Berluti)が引き継ぎました。このタルビーニオの就任により、ベルルッティの新たな歴史がスタートすることとなります。
1959年、タルビーニオは、これまでオーダー分のみの生産だったベルルッティで既製靴の生産をスタートさせました。
元々、トレンドの波をキャッチする力に優れていたため、戦後の世の変化にいち早く気が付き、これまで作られた代表モデルを既製靴として発売するという斬新なアイデアを考え付くのです。
これにより、これまでの常連客は離さず新たな顧客を獲得することに成功しました。
四代目オルガによる改革
この頃から、タルビーニオの従姉妹で後の四代目当主となる、オルガ・ベルルッティ(Olga Berluti)が工房に仲間入りしました。
オルガは初の女性当主で、これまでに使用されなかったカラーを取り入れるなど女性らしい改革を起こし、ベルルッティに新しい風を吹かせていったのです。