ビルウォールレザー(Bill Wall Leather)は、ビルウォール(Bill Wall)本名ウィリアム・グレイグ・ウォール(William Greig Wall)によって始められました。
きっかけはバイク事故
カリフォルニア州マリブに住んでいた彼は、20歳の時にバイク事故に遭います。
それが彼の大きな転機になりました。事故によって破損してしまった自分のライダースジャケットを、自宅のガレージで修理し、カスタマイズしたのです。
バイカーからの好評
1985年にはブランドを立ち上げ、彼と同じように、自分の身体にぴったりと合い、かつ機能性も高く、デザイン性のあるレザーウェアを求めていたバイカー達に口コミで広がりました。
当時はまだフロッグレザー(カエルの皮)やスティングレーレザー(エイの皮)が珍しかった時代でしたが、それらとシルバーをジャケットのボタンの補強に用い、独特の装飾を施されたアイテムは瞬く間にハードコアバイカー達を虜にします。
ジュエリーの始まり
1980年代後半には、ビルウォールの仲の良い友達であり、同じく人気シルバーアクセサリーブランド、ガボール(Gaboratory)の創始者であるガボール・ナギー(Gabor Nagy)とコラボレーションを行います。
この経験を基に、シルバーの試作を始め、ビルウォールレザーのジュエリーの始まりとなりました。レザーウェアやバイカーのためのウォレットチェーン、アクセサリーペンダントなどは、マリブだけの人気にとどまらず、アメリカ全土の著名人にも愛用されるようになります。
また、バイカーの枠を超え、セレブからも愛されるブランドになりました。その魅力の一つが、量産できる方法ではなく、シルバーの塊を彫り、形を作っていくという、一つ一つが職人技術によって作られているという点です。
現在でも品質保持のために、マリブの工房で、ビルウォール本人の監修の元でしか製作が行われていないという、作品に向き合う姿勢も高く評価されています。
1996年には日本のアパレルブランドかつセレクトショップであるビームス(BEAMS)が、ビルウォールレザーの取り扱いを開始しました。