ボリオリとは
ボリオリ(BOGLIOLI)とは、1980年にピエロ・ポリオリ(Piero Boglioli)が設立したブランドです。
ピエロ・ポリオリがサルトリア(仕立屋)として創業したのがブランドの始まりです。第二次世界大戦が激化し新たな業態が求められると考えた息子のジュゼッペ・ボリオリ(Giuseppe Boglioli)が父の後を引き継ぎ、2代目に就任します。彼は当時、革新的な技術を取り入れたアトリエを設立しました。その結果、仕立ての技術の向上に成功したことが3代目の偉業に繋がります。ジュゼッペ・ボリオリの長男であるマリオ・ボリオリ(Mario Boglipli)が3代目に付き、世界中のファッションに大きな影響を与えるアイテムを次々に発表し現在に至ります。
ブランドコンセプトは、「モダン&クラシック」を掲げ、現代ファッションにクラシックを普及させたブランドとしても知られています。
サルトリアとして開業したブランドだからこそ、仕立ての技術はイタリア内に留まらず世界に誇る確固たる技術です。サルトリアの背景から、ボリオリは自社ブランドの製造はもちろんですが、他社の有名ラグジュアリーブランドの仕立てを委託される程、仕立ての技術が高いブランドとして業界でも認知されています。
ボリオリがファッション業界に影響を与えたアイテム
3代目のマリオ・ボリオリは革新的なアイテムを作り出します。1999年に製造されボリオリの代名詞的なアイテムである「コート」を洗い加工が施されたカシミヤで構築された新たなジャケットを作り出します。それが、2003年に制作された「Kジャケット」です。マリオ過ごした時代は、親から譲り受けたジャケットが若者の間では流行していました。親、子と受け継がれたジャケットには、柔らかな生地感と歴史を感じさせる風合いが魅力的に見えたことから、Kジャケットを制作したとされています。Kジャケットはブランドコンセプトが強く反映されているアイテムでもあります。
そして、2008年に発表した「トーヴァー」も代表アイテムの一つです。現代では支流である機械が行う製造に、手作業で行う仕立てが融合したアイテムです。体にフィットする素材とシルエットで、柔らかなテーラードだからこそ、着心地や着脱がなめらかなジャケットを再現しました。トーヴァーの登場により100年を超える歴史の中で最も愛されたアイテムです。