ブリオーニとは、1945年にイタリアにて創業された紳士服のブランドです。
「アトリエ・ブリオーニ」として創立しました。
ブリオーニのスーツスタイル
ブリオーニのスーツは最高級の素材を使い、職人のハンドワークにこだわったもので、イタリアのエレガンスを追求しています。
イギリスなどの伝統的なスーツに代表される、重厚な素材を使用した、重いスーツに反して、軽い素材を使用した軽やかなスーツスタイルを発表しました。
これが、多くの支持を集め、1952年、フィレンツェで行われたピッティ・イマジネ・ウォモ(現ミラノコレクション)に参加した際も、この軽やかなスーツが話題となりました。
このスーツスタイルは、現在のイタリアのスーツのベース、起源のような存在となりました。
イギリスよりも気候の温かいイタリアではこのような軽やかなスーツの方が適しているそうです。
ブリオーニと「007」
映画、「007」のピアースブロスナン演じるジェームズ・ボンドは、ブリオーニのスーツを着用していました。
パッドが強調された黒のエレガントなスーツは話題となりましたが、
最大の話題は、次のボンドで、映画「007 カジノロワイヤル」でダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドのスタイルが、ブリオーニのスーツ、ジョンロブの靴、ペルソールのアイウェアで、そのセクシーな着こなしが大きな話題となり、ダニエル・クレイグは男性ファッション誌「GQ」にてベストドレッサーに選出されました。
歴代デザイナー
2005年、「プラダ」メンズラインで経験を積んだ、フェルッチオ・ポッツォーニがクリエイティブディレクターに就任。
2006AWからウィメンズコレクションでクリスティーナ・オルティスがクリエイティブディレクターに就任。
2011SSより、「N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)」のデザイナー、アレッサンドロ・デラクアがデザイナー就任。
2012-2016年、ブレンダン・ミューランがクリエイティブディレクターに。
退任時、「ブリオーニ」CEOのジャンルカ・フローレは、「ブレンダンの情熱、ビジョン、そしてカリスマ性は常に彼の作品を通して現れていた。献身的な貢献にとても感謝している」とコメントを発表しました。
2016年、ブレンダン・ミューランの後任となったジャスティン・オシェイは、わずか半年で退任となりました。
現在2017年、「マルタン・マルジェラ」や「ヴェトモン」で経験を積んだ、ニーナ・マリア・ニーチェが就任。「ブリオーニ」初となる女性クリエイティブディレクターです。