ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers)を代表するのが、ボタンダウンシャツです。1900年に同ブランドが誕生してから、今や名品として扱われるこのボタンシャツは「ポロカラーシャツ」と呼ばれ、アメリカン・トラディショナルの代表格ともいわれています。
衿先をボタンで留めたデザイン
このボタンダウンシャツは、衿先をボタンで留めることができるのが最大の特徴です。
創業者ブルックスブラザーズの孫であるジョン・E・ブルックスが、商用先のイギリスでポロ競技を観戦した際、選手の着用しているシャツが競技の邪魔にならないよう、“シャツの衿先がボタンでとめられている”と気づきました。
このヒントをもとに4年の歳月を経て、ボタンダウンシャツとして製品化され、今やカジュアルシャツの代表格ともいわれ、世界中の人々から愛されています。
オリジナルのカラーシャツは、1900年の発売から若干のマイナーチェンジをしつつも、発売当初の趣を変えていません。価格をリーズナブルに抑えている点も、魅力のひとつといっていいでしょう。
ブルックスブラザーズでは、ボタンダウンシャツの細かい点にもこだわりを持って作っています。
こだわりの「フルスロール」
第一ボタンを外したときに衿が描くきれいな曲線を、ブルックスブラザーズでは”フルスロール”と呼び、衿先を留めるボタンをどこにつければこのフルスロールが美しく出るのか、秘密の黄金比を持っているようです。
魅力を引き出す着方
そのボタンダウンシャツには、その魅力を存分に引き出す着方があります。
その着方とは、第一ボタンを外して着ることです。ブルックスブラザースが誇りを持って作る衿が描くS字ラインは、第一ボタンを外したときに美しく見えボタンダウンシャツの魅力を最大限に発揮します。
スーピマコットンの使用
MADE IN USAにこだわって作られるボタンダウンシャツは、アメリカで生産される”スーピマコットン”と呼ばれる綿素材を使用し、オックスフォード地に仕上げています。
スーピマコットンは、一般的なコットンより繊維が長いので、しなやかさと耐久性があるようです。発色も美しく、着続けることで独特の風合いも楽しむことができます。
カラーは、定番のホワイトや、ブルーだけではありません。季節に応じたカラーが展開されるので、ファッションに合わせてコーディネートを楽しむことができると、根強い人気があるようです。