ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers)は約200年続く歴史の中で、多くの人々に愛されてきました。
ジョン・F・ケネディ元大統領
アメリカ歴代大統領の44人の内39人がブランドのアイテムを着用してきたといわれていますが、特にファンだったのがジョン・F・ケネディ元大統領です。
ブランドのスーツラインナップの中で、「フィッツジェラルド」と呼ばれるモデルは、ケネディ元大統領のミドルネームから取って名付けられました。シルエットもケネディ氏のスタイルが参考にされており、現在も根強い人気です。
愛されるポロカラーシャツ
ブルックスブラザーズが開発し商品化したボタンダウンシャツは、現在はポロカラーシャツと呼ばれ取り扱いされています。
そのポロカラーシャツの愛用者の中には、スコット・フィッツジェラルドやジャック・ケルアックなどの有名作家や、ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルなどがいます。
特に「華麗なるギャツビー」の原作者であるスコット・フィッツジェラルドはこのブランドこそが高級紳士服の表象であると数々のシーンでコメントを残していました。「華麗なるギャツビー」が映画化された際には、同ブランドが衣装を提供しています。
ボタンダウンシャツが一般的になっている今でも、ブルックスブラザーズのポロカラーシャツは特別な一品と位置付けている人も多いようです。また、このポロカラーシャツとスーツとアメリカ東部にある大学の制服として採用したという過去もあります。
ブルックスブラザーズのネクタイ
現在、ネクタイといえば首に結んで垂らす長いものが主流ですが、そのネクタイをイギリスから持ち帰りアメリカで発売したのも、ブルックスブラザーズでした。
1930年代から50年代までの間、ハリウッドのミュージカル映画の全盛期を担い「ダンスの神様」ともいわれていたフレッド・アステアは、ブルックスブラザーズのネクタイを収集しており、首に巻くだけではなく腰に巻き付けるなどのアレンジもして楽しんだともいわれています。
ブルックスブラザーズは日本がトラッドウェアのブームの最中に上陸し、大いに話題となりました。現在も日本の気候に合わせた機能素材を開発しスーツを仕立て上げるなど、密接な関わりを続けています。安倍晋三首相も同ブランドのネクタイをしており、愛用者のひとりです。