トーマス・バーバリー(THOMAS BURBERRY)によって1856年に設立されたバーバリー(BERBERRY)は、イギリスを代表するブランドの1つです。初めてトレンチコートを作ったブランドで、裏地のバーバリーチェックはバーバリーの代名詞ともいえます。
バーバリーチェックの由来
バーバリーチェックとは、キャメル地に黒と白の太めのラインと赤の細めのラインで構成された清楚な色合いが特徴のチェック柄のことです。
ヘイマーケットチェック、バーバリークラシックチェックという別名もあります。もともとはさかのぼること1924年、トレンチコートの裏地として最初に使われていました。
バーバリーチェックは、当時のイギリスでタータンが多く使われていたことから、カントリータータンという柄をアレンジし、公募により決定した柄です。
タータンではなくチェックという名を付けたのは、当時のイングランドがスコットランドに対して歴史的敵対意識と捉えられるのを防ぐためと言われています。
後の1967年、スカーフやバッグなどの各種アイテムにバーバリーチェックを展開し、世界に向けて宣伝したことで一大ブームを巻き起こしました。現在では「バーバリーチェック」として、登録商標されています。
そんな長い歴史のあるバーバリーチェックには、様々なバリエーションが展開されています。
「ノバチェック」
バーバリーチェックを若者向けに展開した「ノバチェック」は、主にレディース向けのハンドバッグに使われています。
太めのラインを斜めに入れ幅を広くとったデザインです。
「ハウスチェック」
バーバリーチェックを拡大した柄の「ハウスチェック」は濃茶と白などのカラーを使用し、コントラストがくっきりしています。ノバチェックに並んで若者向けのデザインとして知られるようになりました。
「メガチェック」
ハウスチェックよりさらに幅が広いラインの「メガチェック」はカジュアルなデザインです。カラーバリエーションが多いのも特徴です。
「スモークドチェック」
ハウスチェックのカラーを落ち着いた大人向けにアレンジしたのが「スモークドチェック」。レディースのバッグ、革小物などに使われています。
「ビートチェック」
黒地をベースにグレーの濃淡ラインを組み合わせた「ビートチェック」は主にメンズの革小物やバッグ等に使われる大人な雰囲気のチェックです。
「ブラックレーベルチェック」
紺地または黒地をベースに白と赤のラインが入った「ブラックレーベルチェック」は日本オリジナルブランドのブラックレーベルのみに使用。
他にも、水色や薄いピンク地の明るい色合いが特徴の「ブルーレーベルチェック」、細かい網目のような「バーバリードット」など様々なチェック柄を展開しています。