トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)は言わずと知れた、日本でも大人気のイギリスブランドであるバーバリー(BURBERRY)の創設者です。

仕立て屋からのスタート

1835年8月27日、イングランドの南東部にあるブロッカム・グリーンという小さな街に生まれたトーマス・バーバリー。 彼はブロッカム・グリーン・ヴィレッジ・スクールを卒業した後、地元の小さな洋服店に勤めます。 このお店で洋服を仕立てるドレスメーカーとして下積み時代を送り、1856年の21歳の時に、サリー州のすぐ西にあるハンプシャー州ペイジングストークという街のウィンチェスターストリートに自分のお店をオープンさせました。 その店の名は「T.Burberry Sons」。このお店が後に160年ほど人々に愛され続けるバーバリーに成長していきます。

ギャバジンの開発

1888年、トーマス・バーバリーという名が世間に広まる出来事が起こりました。彼がギャバジン(Gabardine)という防水性と耐久性に優れた生地を開発します。 ヨークシャーの羊使い達が来ていたリネン(麻素材)の上着が、気温によって繊維が緩んだり収縮したりして、夏は涼しく冬は暖かい、そして雨の日は雨水を弾いていることからヒントを得て、トーマス・バーバリーは着心地が良く、経済的なコットン(綿)を使って防水性と耐久性が実現できないかと考えました。 そうしてできたのが新素材のギャバジンです。ギャバジンは後に作られるバーバリーのシンボル的アイテムであるトレンチコートの原点になります。 ギャバジンを使ったジャケットやスポーツ用ジャケットなどの洋服が高い評価を得て、ホールセラー(卸売業)としての地位を確立していったバーバリーは、1891年ついにイギリスの首都ロンドンに出店することができます。 1911年に世界で初めて南極に到達した探検家が、ギャバジンを使った防寒具やテントを使用したことや、イギリス陸軍がギャバジンのトレンチコートを正式採用したことなどを受け、1919年に当時のイギリス国王ジョージ5世より王室ご用達の称号ロイヤルワラントを授与しました。

業界引退後

1917年、トーマス・バーバリーは82歳の時に、あらゆること業から退き、イングランドのドーセット州アボッツ・コートで余生を楽しみます。その後自宅を初めてオープンさせたお店のあるペイジングストークからほど近いフックという街に自宅を移します。 1926年のトーマス・バーバリーが91歳の時、フックの自宅で静かに息を引き取りました。彼が築きあげたバーバリーというブランドは、彼が亡くなった後も彼の精神を引き継ぐ人々によって、これからもずっと愛され続けていくでしょう。
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