バーバリーとは
「バーバリー(Burberry)」といえば、上質かつ丈夫なトレンチコートと、ベージュ地に黒と赤のラインが入ったバーバリーチェックを連想する方が多いでしょう。
バーバリーは1856年に「トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)」によって創業されました。
販売促進には宣伝が必要だと考えた彼は、名だたる騎士や軍人、ボーイスカウトの創立者にバーバリーのトレンチコートを着用してもらえるよう尽力を尽くし、戦争で軍事服として採用されることに成功。戦後は庶民まで広がり、やがてイギリス最大のブランドに成長しました。
バーバリーの最高級ライン
王室御用達となると同時に高級ブランドラインを作り世界に進出、それが「バーバリープローサム(Burberry Prorsum)」、現在の「バーバリーランウェイ(Burberry Runway)」です。
バーバリーにはラインがたくさんあり、日本で展開されているものは本社直営のものと、三陽商会がライセンスを獲得し、独自に展開しているものの2種類があります。
バーバリープローサムは本社直営であり、ライン上最高峰であり最高級、ショーの発表にあたってもメインのブランドです。
ウィメンズはメンズよりひと足早く、1999年春夏にコレクションを発表、メンズは2000年春夏ミラノコレクションにて発表しました。
デザインは従来のアウトドアに特化したバーバリーとは打って変わり、伝統を守りつつも、モードでスタイリッシュなモダン、他ラインのベースともなります。
プローサムとは「前進」を意味するラテン語で、常にファッションの最先端であり続けるという、バーバリーの意気込みが感じられます。
「バーバリーランウェイ」
その時代に先駆けた進化の一環として、「バーバリーブリット(Burberry Brit)」「バーバリーロンドン(Burberry London)」「バーバリープローサム」の3つのラインを統括し「バーバリーランウェイ」に改名しました。
2016年9月のコレクションからは、従来のファッションブランドの販売半年前にショーでコレクション発表という常識を打ち破り、ショー直後から買うことができる新たな取り組みを始めました。
コレクションのテーマは、イギリスの女性作家であるバージニア・ウルフの『オーランドー』という小説。
男性も進化すれば女性になれるというメッセージが込められており、ウィメンズコレクションとメンズコレクションが共にランウェイに並び注目を集めています。
同時にソーシャルメディアでの宣伝、ファッションショーのストリーミング配信、バーバリーすべての店舗でショー直後から店内やショーウィンドウに展示されるなど、消費者のニーズに合わせた取り組みを開始しました。これからもバーバリーの進化と快進撃に、目が離せません。