カルペディエムのデザイナーはマウリツィオ・アルティエリ氏(Maurizio Altieri)です。1966年、イタリアローマ生まれた彼は、トルコ、タイ、スペイン、メキシコ、ロンドン、そしてロサンゼルスなど様々な国に移り住んだ後、イタリアのペルージャで「カルペ ディエム(CARPE DIEM)」社を設立しました。
そして1995年にはシューズとレザーのコレクションを始めます。さらに2001年より、社名を「1+1=3(1 piu 1 uguale 3)社」に変更しました。当初のブランド名である「カルペディエム」は、ラテン語で「今この瞬間を掴め」を意味しています。
1999年春夏より、布ライン「LMアルティエリ(LM Altieri)」をスタート。このブランド名は自分の息子の名前も由来となっており、「新旧の融合」を意味しています。展開するアイテムは、主に麻やコットン等の布を使ったものが中心でした。
デザイナー自身が世界中を旅してきたことから『旅をするために必要な機能を持った洋服』を目的とし、例えば洗えるウォッシャブルレザーなどは代表的なアイテムでしょう。通常、大抵のレザーは洗うと油分が抜けてコンディションを崩してしまいますが、カルペディエムのレザーは独特のしわと風合いが生まれ、ただならぬ雰囲気を醸し出します。この独特の雰囲気に惚れ込むファンも多いと言います。
また土に還る牛骨ボタン(後にシルバー925ボタンに変更)など、洋服に必要な様々なパーツに、自然に還る天然素材が使われています。つまり、旅をしていていつか壊れたらそのまま土に埋めれて自然に返すことができるのです。
また、時には素材の自然な風合いを出すため最高級のレザーを砂漠に三年間埋め、自然の風化や浸食によってレザーの味を出すなど、そのこだわりは他に類を見ないほどです。
その他、ブランドの最上級ラインとして、後のエムエークロス(m.a+)に繋がるLINEA(リネア)や、実験的オーダーラインのSARTORIA(サルトリア)などがあります。
現在は残念ながら同ブランドは無くなってしまいましたが、カルペディエムは後の『レーベルアンダーコンストラクション』のルカラウリーニ氏や『ジュンハシモト』の高橋淳氏など数々のデザイナーに多大な影響を与えています。
RINKANでは、貴重なカルペディエムの商品をお買取強化中ですので、是非とも、その価値がわかるRINKANに、気軽にお問合せください。