こんにちは。RINKANバイヤーの小島です。
今回は僕の大好きなヘルムートラングについてご紹介させてただきます。
いきなりではありますが、彼はファッションデザイナーになったのは意図的ではなく、お金がないためポリエステルなど安い素材を使って独学で学んで洋服を作っていたら、友人から洋服制作の依頼を受けはじめたのがキッカケだったみたいです。
そして、彼は元々人前に出るのが好きではない上にあまり名声や成功などに興味がないらしく、広告キャンペーンも非常に控えめで、モデルが服を着ている写真等を使用するのではなく、「ヘルムート ラング」の文字があるだけのものもあります。
更に彼を一躍有名にした2000年のアメリカンファッション協議会主催(FDA)のファッションアワードにノミネート(メンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤー受賞)されても欠席、会場に姿を現しませんでした。
そのような態度を批判され「無礼者」を呼ばれたこともあるようです。
しかし、彼からしたら本当にアートに対する追及神のみで作品を作っているだけかもしれません。
実際、ヘルムート ラングは「ミニマリズムの旗手」とも呼ばれ、デザインの特徴は、モノトーンでベーシックなコーディネートが中心になり、装飾的なものや技巧的なものを排除し、高級感、機能性、シンプルで最小限のミニマルな手法のシャープなスタイルを提案してきました。
これは多くのデザイナーに影響を与えることになり、「ミニマリズム」と言われるものを完全な形にしたのと言われています。
2005年1月にファッション界を引退して、現在はビジュアルアーティストへと転身をしました。その作品作成の為に今まで自分が作ってきた数千着もの洋服たちをすべて切り刻んで新たなアートに作り替えるなど、制作に対する追求心は今も変わらず健在しているようです。
現在はラングの下で働いていた二コール&マイケル・コロヴォス夫妻がブランドを引き継いでおり、ヘルムートラングの意思を継ぎ自分たちの感性を合わせた素晴らしい作品を2007年から新生ヘルムートラングとしてコレクションを続けております。
また見た目がシンプルなのコピーされる事も多く、そのような経緯からラングはもっともコピーされたデザイナーの一人とも言われています。
しかし、細部までこだわるラングの服は一見分からなくても、実際に肌で着てみると違いがすぐに分かります。
細部までこだわり抜き、時がたつごとに着心地が良くなるその作品はリーズナブルな商品では到底まねできないものです。
実は私も好んでヘルムートラングのスキニーデニムパンツを履いています。
膝にところにほんの気持ち絞るために縫ったステッチのデザインがあるのが特徴です。
これが本当に足のラインをキレイに見せてくれる為、細めのシルエットが好きな方にはオススメのデニムになっています。
是非、ヘルムートラングを見つけたときは是非一度着てみてください。