ブルガリ(BVLGARI)とは、1884年にギリシャ系イタリア人であるソティリオ・ジョルジス・ブルガリ(Sotirio jorujisu burugari)がローマに創立した高級宝飾品ブランドです。
アールデコ調スタイル
1920年初頭のブルガリジュエリーは、アールデコ調スタイルにインスパイアされたもので、幾何学的デザインや新ギリシャ建築様式化された自由主義的モチーフがプラチナ台に組み込まれているのが特徴です。
より印象的なモチーフに
1930年代のブルガリのジュエリーは、多彩なカットのダイヤモンドやルビー、サファイアといったカラージェムと組み合わせられた宝石が使われ、より印象的で独特なモチーフが際立っていました。
当時、コンバーチブルタイプのジュエリーが流行っていたことからネックレスは分割でき、ブレスレットやクリップとして楽しむことができていたのが特徴です。
「トロンビーノ」
この時、ブルガリで最大のロングセラーを記録することになる「トロンビーノ」というリングが製作されました。小さな形が、楽器のトランペットに似ていることからその名が付いたとされています。
そのトロンビーノの最初の試作品は、ブルガリ創業者ソティリオ・ジョルジス・ブルガリの息子であるジョルジョ・ブルガリがのちに妻となるレオニルデに与えたことは有名な話です。
ゴールド製ジュエリーに
1940年代に入ると、ジュエリークリエーションが急激に変化しました。ダイヤモンドなどの宝石を散りばめられたプラチナ製ジュエリーは主流でなくなり、その代りに登場するのが、宝石を使わないゴールド製ジュエリーです。
これには、第二次世界大戦による制約が関係しています。厳格であった幾何学的デザインは、柔らかい自然主義的なデザインに変化しました。
「セルペンティ」
1940年の終わりにブルガリは、スネイクの形をしたブレスレットウォッチを発表することになります。このモチーフは、原型がブルガリでありながら最も有名なアイコンの1つとなる「セルペンティ」です。
セルペンティは、コイルで形取られ、トゥボタスまたは、ゴールドメッシュで腕と包みしっかりとした安定感があります。この時計は、ケースと文字盤に追求して、様々なバージョンが発表されました。戦争や時代錯誤と葛藤しながらブルガリらしい作品を追求していたといえます。