デザイナー キャロルクリスチャンポエル
キャロルクリスチャンポエル(Carol Christian Poell)は、1966年にオーストリアで生まれたデザイナーで、その名前をそのままブランド名に使っています。キャロルクリスチャンポエルの父親はテーラーを営んでいました。
キャロルクリスチャンポエルはそんな父からテーラーの技術のいろはを学んでいます。有名なデザイナーできちんと学校に通い技術を身につけている人は珍しく、ファッションと真摯に向き合う姿は、ファッション従事者に大きな影響を与えています。
その後、オーストリア・グラーツでファッションについて学んだ後、ベネツィアのファッションコスチューム総合大学というところに進学し、紳士服や婦人服の知識を習得していることも有名です。
キャロルクリスチャンポエルのアイテムは、多くの有名セレブなどに愛用されており、その着こなし術は雑誌やインターネットなどのメディアでもよく取り上げられています。
キャロルクリスチャンポエルは、イタリアでフリーのデザイナーとして活躍し、1995年にブランドを立ち上げています。最初にメンズウェアを立ち上げたのちに立ち上げたレディースコレクションがフェティシズム(fetishism)です。
高いテーラード技術
キャロルクリスチャンポエルというブランドの特徴として、高いテーラード技術があげられます。ブランドの看板アイテムとなっているのもテーラードジャケットです。
デザインはシンプルながらも、人間の体のラインを美しく表現してくれるのがテーラードジャケットの魅力になっています。
また、徹底的に着心地の良さにこだわっているため一度着用したら誰もが虜になってしまいます。
展示会へのこだわり
キャロルクリスチャンポエルは、毎年のコレクションを発表する際、ショーという形をとっていません。理由は、芝居がかってしまい本当に見てほしい部分を伝えることができないからです。
そのため、展示会という形式にこだわっており、じっくりとユーザーにアイテムを見てもらうようにしています。
ひとつのアイテムを作るのに膨大な時間と労力が費やされているため、価格も高単価なものが多いですが、それでも長年多くのファンに愛され続けています。