世界放浪の旅
マウリツィオ・アルティエリ(Maurizio Altieri)は、1966年イタリアのローマに生まれました。
彼は18歳の時に世界放浪の旅に出ます。10年の歳月をかけてメキシコ、タイ、スペイン、トルコ等を巡り、うち2年間ロンドン、半年間ロサンゼルスに定住しました。
カルペディエム創設
1994年、彼はカルペディエム(CARPE DIEM)を設立します。
翌1995年からレザーと靴のコレクションをスタートさせました。ブランド名は、ラテン語で「今、この瞬間を生きろ」という意味です。
1999年春夏コレクションより、布帛ラインのLMアルティエリ(LM Altieri)をスタートさせます。カルペディエムの由来は彼の息子の名前です。このブランドのコンセプトは、新しいものと旧いものの融合です。
2000年に入ると、活動の拠点をフランスのパリからイタリアのペルージャへと移転しました。それに伴いブランド表記もC DIEMに変更します。2001年には社名を1+1=3(1 piu 1 uguale 3)に変更しました。
妥協しないクオリティ
カルペディエムのファッションや靴のデザイン、そして技術のモットーは、妥協しないこと、です。
それを成し遂げるために、プライベートの環境そのものが自己基準を満たす、そんな生活を送らなければいけない、そう考えています。
そのような生活を送ることがものの本質を見極めるという課題を達成することに繋がり、彼の作り上げた作品を通して、マウリツィオ・アルティエリの持っている創造的表現を人々に感じ、体験してもらう、モチーフとなります。
デザインのモチーフ
マウリツィオ・アルティエリの独創的モチーフのひとつに、途切れない一線というものがあります。
彼のデザインした靴はできる限り縫い目を抑えて作られています。そしてm_moriabcでのコレクションのひとつ、infinityにも同様のモチーフが用いられています。
途切れない一線とは、無限性との調和というアイディアを象徴している、とマウリツィオ・アルティエリは語ります。
また、彼は自然のはかなさや、老化現象もモチーフとして引用しています。自然の老化に伴って起こるものの損傷が生み出す素材の美しさをフォーカスしたデザインの彼の靴は、日常に風格を生み出し、年を経る毎に魅力を増していきます。
マウリツィオ・アルティエリは、作品に対して決して妥協することを許しません。
最高のレザーを使ってイタリア伝統において最高の革製造が作り上げるものはどんなものなのか、どのデザインの靴にはどのレザーが適しているか?このデザインにはどの高さが合うのか?その詳細を念入りに熟考します。
彼は、靴とは、人間と大地を結ぶ橋、靴は人間を保護して安全性を与えてくれるものである、と考えています。