カルティエの時計
有名時計メーカーと言えば「ロレックス」(Rolex)や「オメガ」(OMEGA)が真っ先に挙がってくると思いますが、ジュエリーで名声を得た「カルティエ」(Cartier)も数々の名作腕時計を生み出し、腕時計というものの定義が論点となり賛否が分かれるものの「世界ではじめて腕時計を生み出した」と言われるほど、その歴史も深いブランドです。
つまり、カルティエは時計史の中でも輝かしい栄光と作品を残した「名門時計メーカー」といえます。
「コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ」
そんな時計業界の中でも、孤高の存在のカルティエが1998年に「コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ」というラインを本格展開させました。
コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリは、まさに男性の琴線に触れる魅力的なラインで、今までカルティエの時計はその芸術性が高いデザインがゆえに女性ファンが多かったのですが、このラインは男性の時計愛好家の心を掴むことができたことで脚光を浴びることになります。
作品の魅力
その秘訣は、その作品の「わかりやすさ」にありました。男性の琴線に触れる商品が持つ背景を理解しやすく伝えることが需要。例えばモデルの誕生秘話や詳細のスペックです。
機械式時計にこだわった特徴で上品な手巻式ムーブメントを採用し、多くのモデルで裏面をシースルーにし、そのムーブメントを鑑賞できるよう工夫されています。
さらにデザインには、カルティエの持つ歴史とカルティエオーナーを結びつける敢えて「過去の名作デザイン」を採用。
カルティエの歴史の中でも優れた作品を選び、現代のトレンドとコラボし「タンク」「トノー」「サントス」「パシャ」など名作揃いです。
文字盤ロゴ
さらに今までのコレクションとの違いは「文字盤ロゴ」です。コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリの「プリヴェ」とはフランス語で「プライベート」という意味で、カルティエ・パリのプライベートコレクションという意味が込められていることがわかります。
通常ラインアップのロゴが「SWISS MADE」や「SWISS」なのに対し、コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリのほとんどのモデルに「CARTIER PARIS」と印字され、この特別感を与えるロゴと演出が秀逸です。
カルティエは以前にも男性オーナー向け要素を持ったラインを発表していましたが、その芸術的インパクトによりかき消されてしまっていました。
その点、コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリは、男性の購買意欲をそそるそのスペックや歴史をわかりやすく表現することで男性からの熱い視線を集めるコレクションとなりました。