エディ・スリマンの経歴

エディ・スリマン(Hedi Slimane)は1968年にフランスのパリで生まれました。世界的にも知られている名門校 グランゼコールを卒業後、ルーブル学院で美術史を専攻していました。のちに2000年代はエディ時代と言われる時代を築くエディ・スリマンは、10代の頃からファッションに強い関心があり、専門的な知識を学習せずに、独学で服の制作をしていました。エディ・スリマンは、「自分の体系に合う服を作成していた。」と語っている事から、もうすでに彼の頭の中には、彼が考えるスタイルが確立されていたことが理解できます。 1992年から1994年まで、ジョン・レヴィの元で学び、1994年から1997年には、ジャン・ジャック・ピカールの下でアシスタントを務めました。 まだ無名だったエディ・スリマンに、イヴ・サンローランのプレポルテのメンズラインであるイヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ・オムのアーティスティックディレクターに就任します。活動期間が3年のというのも、グッチ(GUCCI)に買収された背景が大きく関わっています。 そして、2001年にディオールオム(DIOR HOMME)のクリエイティブズディレクターに就任します。大ブームを引き起こした彼の作るワードロープは多くの人を虜にしました。シャネル(CHANEL)のアーティスティックディレクターを務めた偉大なデザイナーの一人であるカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)も魅了された一人です。 7年在籍したディオールに別れを告げ、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)に再び戻り、クリエイティブディレクターに就任します。就任するまでの間はファッション業界と5年間決別し、フォトグラファーとして活躍していました。ブランド名をイヴ・サンローランからサン・ローラン(Saint Laurent)に変更し話題を呼びましたが、ブランドイメージの一新により、人気が上がり2016年の退任後もエディ・スリマンが作り上げたテイストは現在も受け継がれています。

エディ・スリマンがセリーヌへ

2016年のサン・ローラン後退任後、2018年からセリーヌ(CELINE)のアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターに就任が発表され大きな話題を呼びました。 エディ・スリマンは、ブランド名をCÉLINEからCELINEへ変更し、新しい挑戦と古き良き伝統を忘れないことを定義しています。Éのアクセント符号をなくしたブランドロゴは、1960年代に誕生したブランドロゴで、当時のブランドロゴを復活することでエディ・スリマンは、伝統を重んじていると語っています。 日本で初めてセリーヌのECサイトがオープンし、新たな一面を見せつつ、16(セーズ)という新たなバッグをエディ・スリマンは発表します。レディー・ガガ(Lady Gaga)が自身のインスタグラムで発売前の16を公開したことで、新たなバッグに注目が集まりました。 続けて2021年のスプリングコレクションのメンズコレクションの名前をセリーヌ オム(CELINE HOMME)に変更することを発表しました。理由は、メンズラインに力を入れるが変更の経緯だと語っています。

生まれ変わったセリーヌのアイテム

セリーヌに就任後、エディ・スリマンが初めてデザインしたバッグ 16にとどまらず、2019年のウィンターコレクションでは、トリオンフ キャンバス(TRIOMPHE CANVAS)と題し新ラインを発表しました。パリの凱旋門を囲むチェーンからデザインイメージを受け トリオンフをモチーフにバッグの全体をデザインしました。エディ・スリマンの再解釈によりモノグラムキャンバス素材にあえて陰影が出るプリントを施すことでビンテージ感を演出しています。 プレタポルテでは、エディ・スリマンが得意とするスタイリングのロックテイストのアイテムはもちろん、日常に取り入れやすいデザインやアイテムはセリーヌをエディ・スリマンがうまく表現しています。
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