チペワは、アメリカ発祥のシューズメーカーで、アメリカ先住民のインディアンを指す言葉です。ウィスコンシン州に住んでいたチペワ・フォールズで最初のブーツが作成されたことがブランド名に由来しています。チペワ・フォールズではかつて製紙業が盛んに行われていましたが、それを行うために木の伐採をする労働者の足を守るブーツが必要になったことがチペワのはじまりといわれています。
現在、愛されているチペワのシューズとしては、定番モデルのエンジニアブーツ27899や、オールブラックで仕上げられた27863などがあります。また、実用性に富んだromeo(ロメオ)とショート丈のサイドゴアブーツやプレーントゥのオックスフォードシューズがあります。他にも、ブーツの高さによって様々な種類のアイテムがラインアップされています。
そんなチペワの、ブーツのクオリティーに対してのこだわりについてご紹介していきましょう。チペワのブーツは、本来は安全靴とよばれているエンジニアブーツです。特徴としては、プレーントゥ、足首のバックル付きベルト、つま先の中にはめこんであるスチール製のキャップ、そして、なんといっても丈夫で硬い素材のカーフレザーなどがあげられます。どれも労働に耐えうる丈夫さを象徴する機能です。
また、もう一つ忘れてはならないのが、ソール。ビブラム社の八角形の黄色いロゴいりのゴム製ラバーソールが採用されています。このソールの特徴は、軽さ、丈夫さ、機能性、安全性。他のレインブーツなどを作っているブランド、ダナーなどでも採用されているほどの優秀な素材です。また、チペワのブーツのソールはグッドイヤーウェルト製法で作られているため、何度でも交換が可能となっています。自分の好きなソールを組み合わせて世界でひとつだけのオリジナルシューズを作ることもできます。
日本でもアメカジをはじめとしたファッションアイテムの中で人気なチペワですが、何気なく取り入れられているこのシューズの中には、様々な歴史やこだわりの技術が詰め込まれているのです。