クロエ(Chloe)は、フランス発祥のファッションブランドです。
クロエが世に出る前は、オートクチュールの高級服が中心でしたが、クロエは高品質でおしゃれな既製品の先駆けとして現代まで成長を続けてきました。日本では、香水が爆発的な人気を博し、日本中でその名が知られることになります。
そんなクロエは、歴代のデザイナーによって進化を遂げています。
カールラガーフェルドとステラマッカートニー
1990年代、クロエが大きくブランドの方向性や世界観を変更させた時に活躍したのが、カールラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とステラマッカートニー(Stella McCartney)です。
カールラガーフェルドは、高級ブランドであるシャネル(CHANEL)やフェンディ(FENDI)のデザイナーとしても起用されるほどの実力の持ち主であり、デザイナー職をフリーで始める最初の仕事がクロエでした。
また、ステラマッカートニーもクロエの成長に関わる重要な人物で、彼女が担当した時クロエはよりフェミニンで主張の強い雰囲気へと方向転換をすることになります。
フィービーフィロ
それでは、その他のデザイナーについて触れていきましょう。ステラマッカートニーの後任として起用されたのが、フィビーフィロ(Phoebe Philo)です。
フィビーフィロは、1973年パリ生まれのロンドン育ちで、セントマーチンズに通いデザインのステラマッカートニーらと一緒に勉強をします。
その仲の良さから、クロエ時代もステラマッカートニーのアシスタントデザイナーとして一緒にブランドも盛り上げることになります。可愛らしいデザインのアイテムなど今までとは違った若々しいイメージに作り替えていくのです。
パウロ メリム アンダーソン
そして、その後に活躍するのがパウロ メリム アンダーソン(Paulo Melim Andersson)という人物で、彼女はポルトガルのマデイラ諸島生まれで、その後スウェーデンで育ちます。
幼い頃のエピソードとして、レゴの大会で優勝し立体に関するセンスはその頃から頭角を現していました。
クロエと姉妹ブランドのシー・バイ・クロエ(See by Chloe)のデザイナーを兼任するという異例の偉業を成し遂げます。その時、30名ほどいる候補者の中から選ばれたということも有名です。
こういった様々なデザイナーの手にかかることにより、クロエは現代の世界的に有名な高級ブランドへと成長してきました。