フランスで誕生したクリスチャンディオール(Christian Dior)は、ウェアやバッグ、アクセサリー、コスメティクスなどの様々な分野に展開しているラグジュアリーブランドです。
「トロッター・ライン」
「トロッター・ライン」は、2001年から2002年の秋冬レザーグッズコレクションで発表されました。
クリスチャンディオールのデザイナーであるジョン・ガリアーノ(John Galliano)が創り出したそのラインは、発売以来多くの人々の注目を集め、ディオールの定番ラインの一つと言える存在です。
トロッターの柄は、キャンバス地にモノグラムされた「Dior」のロゴが特徴。バッグやウォレットなどのトロッター・ラインのアイテムには、右端に「1」や「2」の数字が付いています。
カラーはシックな色調のブラックやブラウンがあり、明るい色調にはピンクやブルーなども。その中でもガーリーな印象のピンクは、若い世代の女性から人気を集めました。
ライン名の「トロッター」は、古代の戦車競走で馬に2輪馬車をひかせて競い合うレース、「トロット」で走る馬が由来です。ジョン・ガリアーノは騎手の背番号をヒントに「1」や「2」の数字を使用しました。
数字については、「1」は海外正規店のアイテムに多く見られ、「2」はディオールの国内正規店のアイテムに多いと言われています。
2006年春夏で生産終了となったトロッター・ラインですが、現在でも愛用しているファンがいるほどの人気ぶりです。また、トロッター柄にフラワーやリボンのモチーフを飾った「トロッター・ガーリー」と呼ばれるものもあります。
「ディオールブロッサム・ライン」
現在のクリスチャンディオールで人気を集めているのは、レザーをモチーフにしたラインです。日本のブティックで独占販売されている「ディオールブロッサム・ライン」は、柔らかく軽やかな印象の女性らしいデザインが特徴。花の形に折られたフィルムと清らかな曲線から、シンプルながらも女性らしい可愛さが感じられます。
「ディオラマ・ライン」
「ディオラマ・ライン」は、洗練されたモードなスタイルがコンセプト。バッグのフォルムや表面に施されたライン、質感や装飾などがクールな印象です。
様々なライン
他にも、リバーシブルフラップが特徴の「ディオールエバー・ライン」、エレガントなバックパックを展開する「スターダスト・ライン」、四角いフォルムと持ち手のチェーンが特徴の「ウルトラディオール・ライン」、ボーリングバッグにアレンジを効かせた「リリー・ライン」、「バー」ジャケットのカーブシルエットを再解釈した「オープンバー・ライン」などがあります。