クリスチャンディオールには歴代の様々なミューズたちがいます。
ジア・カランギ(Gia Carangi)
クリスチャンディオールで1979年から1982年にかけてミューズを務めたのが、「ジア・カランギ(Gia Carangi)」です。
バイトモデルとして働いていた彼女は、モデル事務所のスカウトを受けて1978年から本格的にモデル業をスタート。金髪とブルーの目こそモデルとされていた1970年代に、茶髪とブラウンの瞳を持って登場し、一気に注目を集めます。
デビューして間もない1979年4月、「ヴォーグ(Vogue)」の表紙を飾り、1982年にかけてさまざまなハイブランドの広告塔として活躍しました。
彼女は華やかなモデルとしての顔を持つ一方、プライベートでは麻薬中毒者としての一面を持ち、1986年にエイズにより亡くなります。
ヤスミン・ゴーリ(Yasmeen Ghauri)
1991年、「ディオール・オートクチュール」のモデルとなったのが「ヤスミン・ゴーリ(Yasmeen Ghauri)」です。
パキスタン人の父親とドイツ人の母親のもとに生まれた彼女は、自身のルックスに大きなコンプレックスを持っていましたが、17歳の時アルバイト中にスカウトされモデルデビューを果たします。
両親の血を受け継いだエキゾチックなルックスと強烈な目力で人々を惹きつけ、なんとも言えない独特の魅力と美しさで世界的に活躍しました。
「シャネル(CHANEL)」や「ジル・サンダー(JIL SANDER)」の広告塔を務めるほか、Vogueや「エル(ELLE)」などのファッション雑誌にも登場しています。
カーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)
1994年、クリスチャンディオールのアイコンバッグともいうべきアイテム「レディ・ディオール」が登場します。レディ・ディオールは、世界中の女性に人気でダイアナ元皇太子妃にも愛用されました。
このレディ・ディオールの広告塔として抜擢されたのが、「カーラ・ブルーニ(Carla Bruni-Sarkozy)」です。イタリア・トリノ出身の彼女は通っていた大学を退学し、1987年にモデルデビューを果たしたスーパーモデル。
彼女は華奢な体と知性漂うエレガンスな雰囲気で、クリスチャンディオールの魅力をしっかり体現しています。
2002年には歌手デビューも果たしており、2004年にはフランスのグラミー賞とも言うべき「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック」で、最優秀女性アーティストに選出されています。
また、カーラ・ブルーニはフランスの二コラ・サルコジ元大統領の妻でもあり2007年末の交際報道、そして2008年1月の結婚により、世界的にその名を知られることになりました。