ガラスのシューズを現代に
1953年に公開されて以来、シンデレラはディズニープリンセスの中でも大人気で、時代を超えて愛され続けています。
2012年10月、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが、DVDとブルーレイがセットになった『シンデレラ ダイヤモンド・コレクション』をリリースし、その記念企画として、「シンデレラのガラスのシューズを現代に蘇らせて欲しい。」という依頼をクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)にし、ディズニーとクリスチャン・ルブタンの夢のコラボレーションが実現しました。
完成したシンデレラシューズは、大量生産は行わず、世界限定20足のみで、発売に先駆けて、2012年7月2日から5日まで開催されたパリのオートクチュール・ウィーク期間限定で披露されました。
究極のシューズ
「シンデレラは、美しさと優雅さ、おとぎ話における永遠の愛の象徴であるだけでなく、究極のシューズの象徴でもあります。女性の心に自信と愛を吹き込み、美しく変身させる魔法の杖、それがシンデレラのシューズです。」とクリスチャン・ルブタンは語っています。
シンデレラという一人の女性と、その物語のままをデザインに落とし込み、物語の全てのページと言葉を凝縮させ、軽さと美しさと透明感を基調としているシューズは、シンデレラの世界観を見事に表現しています。
透明なメッシュの上に皮を張り、肌色の繊細なレースでコーティングし、スワロフスキーのクリスタルが散りばめられ、つま先とヒール部分にはキラキラ輝く蝶がとまっています。
ヒールの高さは12センチで、もちろん靴底は、クリスチャン・ルブタンのトレードマークであるレッドソールになっています。
大きな反響
この世界でたった20足しかない貴重なシンデレラシューズを、自分の夢を追い続けている日本人女性1名にプレゼントする、『21世紀のシンデレラ』の一般公募も行われ、約1000名もの応募者の中から、バレリーナを夢見る21歳の大学生が選ばれました。
東京・表参道ヒルズで行われた、グランプリ受賞者発表イベントには、スペシャル・ゲストとして冨永愛も登場し、モデルの夢を叶えた自身の経験を踏まえ、「自分を信じてあきらめなかったことが一番で、それと同時に、何事にも好きという気持ちが大事です。」と夢に向かって努力する女性にエールを送りました。
そして、『シンデレラ ダイヤモンド・コレクション』のブルーレイには、特典映像として、シンデレラからインスピレーションを受け、シンデレラシューズを誕生させるまでを一つの物語として描いた短編、『夢をかなえる魔法の靴』も収録されており、クリスチャン・ルブタン本人が演技をする貴重な映像を見ることも出来ます。