1946年11月4日、ニューヨーク市で生まれ、エイズによって42歳の若さで亡くなってしまった写真家、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)。そんなメイプルソープとのコラボレーションは、彼の死後、2007年に実現しました。 2006年11月のとある日、ニューヨークの一角でクロムハーツのデザイナー、リチャード・スタークがブラジルの友人たちと夕食を楽しんでいる時に、誰かが「もし今、ロバートが生きていたら、きっとクロムハーツを着けていたにちがいない」とつぶやいたことが、そのきっかけでした。

メイプルソープの生い立ち

ロバート・メイプルソープは、ロングアイランドのカトリック系中流家庭で育ちました。10代の頃はミュージシャン志望でサックスなどを吹いていましたが、16歳の時にブルックリンに転居した際、プラット・インスティテュートに入学しました。プラット・インスティテュートは、ファッション、建築、インテリア、イラストレーション、デジタルアートなどの分野においてアメリカを代表する私立美術学校です。そこで絵画や彫刻を学んだことが、写真家への道を歩むきっかけとなったのです。

メイプルソープの作風

メイプルソープは、モノクロ写真などを得意とし、最初はポラロイド作品でしたが、1976年からはスウェーデンの正方形フォーマットカメラ、ハッセルブラッドを入手し、ネガフィルム作品を発表するようになりました。その作品群は主に「スティルライフ」(主に花などの静物)、「ポートレート」、「ヌード」、「セックス」の4つのテーマから構成されています。活動を始めた当初から亡くなるまで、一貫してこれらのテーマに沿った制作を続け、同性愛の権利など社会問題に切り込むタブーを打ち出し、完成度の高いアートを追求してきました。

クロムハーツとの化学反応

それだけに、クロムハーツとメイプルソープ財団のコラボレーション「CHROME HEARTS FOR MAPPLETHORPE」は、2007年4月に発売と同時に大きなセンセーションを巻き起こしました。そのラインナップは、メイプルソープの「M」をかたどったドッグタグ、研ぎ澄まされたデザインのクロス、メイプルソープが撮影したユリの花を忠実に再現したペンダントトップなどのアクセサリーだけにとどまらず、メイプルソープの写真とクロムハーツのデザインが混然一体となったシルクスカーフや、裏地がカスタムされたレザーライダースジャケットなど多岐に渡ります。 いずれもメイプルソープの作品から喚起されるインスピレーションや、互いに響き合うイメージを元に、納得いくまで試行錯誤して生み出された珠玉の作品たちですが、現在は受注不可となっており、貴重なコレクションとなっています。
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