コールハーン(Cole Haan)はアメリカで設立されたブランドです。その歴史は長く、世界中に多くの愛用者を持つブランドとなっています。コールハーンが設立されたのは1928年のことです。
コールハーンの誕生
トラフトン・コール(Trafton Cole)とエディ・ハーン(Eddie Haan)、この2人の兄弟靴職人から誕生しました。質の良いものだけを作ろうという思いのもとコールハーンはスタートすることとなります。兄弟の名前を組み合わせたブランド名でブランドの歴史が幕を開けます。アメリカイリノイ州、シカゴでのことでした。
創業時、コールハーンの店舗は大学構内にありました。当時はペニーローファーやサドルシューズといったメンズシューズのみの取り扱いです。質の高さや技術力で、着実にファンを増やしていきます。
設立からメンズシューズのみを扱ってきたコールハーンでしたが、1979年、レディースシューズの取り扱いも開始しました。カラフルでファッション性が高いデザインに加え品質の良さも評判となり、女性からの人気も獲得します。1982年にはアメリカのみにとどまらず、世界中に店舗を持つようになりました。
大きな転機
コールハーンにとっての一番大きな転機は1988年、NIKEに買収され完全子会社となったことです。品質の高さにさらなるファッション性も加わり、靴のみのブランドではなくトータルブランドとして展開していきます。
それによりコールハーンの名はさらに広がりを見せました。コールハーンのクラッシックな革靴にナイキエアー(NIKEAir)の技術を加えて作られたアイテムがルナグランド(LUNARGRAND)です。
ルナグランドは革靴にスニーカーのソールという斬新なデザインが特徴のアイテムです。マイケルジョーダンを広告塔に迎えたことも加わり、アメリカだけでなく世界中で話題となりました。コールハーンの代表的アイテムともいえるアイテムです。
更なる歩きやすさの追求
2012年にナイキから売却され、現在はエイパックス・パートナーズ(Apax Partners)が買収することとなりました。売却後に発表されたモデルであり、ルナグランドにさらに改良を加えたゼログランド(ZEROGRAND)はさらに軽く歩きやすさを追求したシューズとなっています。
コールハーンはメンズ、レディースのシューズに加え、バッグや財布など多くのアイテムを展開するブランドとして、まだまだ発展を続けています。ブランド設立時の質のいい製品をという思いは、時を経た今でも確実に受け継がれています。これからのコールハーンの生み出すアイテムに期待が高まります。