コロンビア(Columbia)は1969年に創立したアメリカのブランドです。アウトドアスポーツのためのウェアやアイテムを中心に展開しています。
アウトドアブランドとして確かな品質を持つブランドで、世界中で高い人気を博していると同時に、現在はファッション性の高さからファッションアイテムとしても評価を得ているブランドです。
コロンビアのスタート
コロンビアの創業者は、ドイツ出身のポール・ラムフロム(Paul Lamfrom)です。ドイツからオレゴン州、ポートランドへ家族を連れて移住しました。
ラムフロムは小さな帽子問屋の権利を購入し、会社の名前を近くに流れる川の名からコロンビアハットカンパニーとし事業をスタートします。
これがコロンビアの前身となるブランドのスタートです。ラムフロムの娘であり、現在コロンビアの会長を務めるガート・ボイル(Gertrude Boyle)はこのころから事業の手伝いを行っていました。
ビジネスをさらに拡大するため、自社での製品生産をスタートします。1960年にスキーグローブ製造会社と合併し、コロンビアスポーツウェア社が誕生します。
ブランドの危機と再建
ガート・ボイルが手掛けた代表的なアイテム、マルチポケットフィッシングベストが開発されて数年後、コロンビアに大きな危機が訪れます。ビジネスが軌道に乗る前にラムフロムが死去、さらに後を引き継いだ娘婿のニールも急逝してしまいました。
ガート・ボイルは多額の借金を背負うこととなります。会社を売却しても借金返済には及ばないということで、ガート・ボイルは息子とともにコロンビアを再建させるべく行動を開始しました。過酷な日々の中、それでも確かな製品作りを真摯に行い続けます。
大きな転機
低迷期間を経て、大きな転機となったのは1982年のことです。コロンビアの代表作ともいえる、気候に合わせた着こなしが可能なインターチェンジシステムを開発したことです。3通りの着方を1着で可能、という画期的なアイテムが多くのアウトドア愛好者の心を掴みます。
このバガブーパーカは瞬く間に人気アイテムとなり、1993年にはアメリカ国内で年会最多販売数を記録するまでとなりました。これをきっかけとし、コロンビアはアウトドアブランドとして確かな地位を得ることとなりました。
現在もコロンビアはアウトドアスポーツに適したアイテムを真摯に発信し続けています。現在は会長となったガート・ボイルはタフマザーの愛称でコロンビアの広告、製品タグなどに登場しており、コロンビアを支えています。