コンバースの始まり
コンバース(CONVERSE)は、1908年、アメリカマサチューセッツ州モールデンにて始まりました。
創業者は、ボストンの百貨店Houghton and Duttonで、ゼネラルマネージャーとして6年間働いた後、ビーコン・フォールズ・ラバー・カンパニー(Beacon Falls Rubber Shoe Company)を設立したマーキス・ミルズ・コンバース(Marquis Mills Converse)です。
マーキスは、地元の降雪量が多く、湿地帯等が続くという地域性に注目し、当時46歳で会社を立ち上げました。1909年、雨や雪でも作業することができるラバーシューズの製造を開始し、品質の高さを支持され人気になります。
そして1910年には、1日4000足を生産し、従業員350人を抱える有力企業へと成長を遂げます。
キャンパスオールスターの発表
ラバーシューズは、雪が多い冬に注文が多く、通年を通して販売できるものを生産したいと考え、世界初となるバスケットシューズ、キャンパスオールスターを1917年に発表しました。
キャンパスオールスターのデザインは現在販売されているものとそう変わりなく、機能性とデザイン性に優れたものでした。
プロバスケットボールプレイヤーのチャールズ・H・テイラーは、入団と同時に愛用をし、現役時代はずっと使い続けていたそうです。
プロバスケットボール選手を引退後も、全米中の高校を訪問したり、大学のバスケットボールチームを訪ねたりしながら多くのバスケットボールプレイヤーにキャンバス オールスターを広めました。
さらに、アドバイザーとして、シューズの改良にもアドバイスをしたと言われています。
1922年、バスケットボール普及・振興のために、全米大学リーグのスコアが書かれたイヤーブックの制作を開始します。プロリーグ発足後は、充実した内容に変わり、全米中のプロバスケットプレイヤーのバイブル的な存在へと進化していきました。
1929年、世界恐慌に伴い倒産し、営業権を譲渡します。
ジャックパーセルの誕生
1935年、バドミントンのワールドチャンピオンシップを1932年から14年連続で獲得したバドミントン兼テニスプレイヤーのジャック・パーセルが開発に関わり、生まれたのがジャックパーセルです。第1号は、スポルティング社から販売されました。
現在でもジャックパーセルは、コンバースのラインナップの中でもデザインや品質が当時と同じテイストを保っていて、多くの人に親しまれています。
1940年、当時人気があったスポーツのテニス専用シューズとして販売されたのが、スキッドグリップです。シンプルなスタイルとデザインが多くのテニスプレイヤーに愛用されました。
また、スケーターにはミッドカットが施されたCAN-RADが人気を博します。