ダミアーニとは
ダミアーニ(DAMIANI)とは、1924年にエンリコ・グラッシ・ダミアーニ(Enrico Grassi Damiani)がイタリアのヴァレンツァで創業したジュエリーブランドです。
エンリコがヴァレンツァに工房を開き金細工の巨匠として名を馳せたことがブランドの始まりです。確かな技術と、緻密で独創性豊かなデザインが王侯貴族の間で評価されブランドの名は広がりました。
1934年にエンリコの意思を受け継いだ息子のダミアーノ・ダミアーニ(Damiano Damiani)の存在がダミアーニの更なる発展へと遂げました。産業や広告の発展、デザインへの探求、技術革新の進化したことでブランドが成長しました。
そこから、デ・ビアス ダイヤモンド インターナショナルアワード(De Beers Diamonds International Awards)の受賞をきっかけに世界のジュエリーブランド界に名を轟かせます。この賞は、ジェリーデザイナーの最高峰の賞とされ、受賞したデザイナーは「一生デザイナーとして尊敬される」という偉大な賞です。ジュエリー界で名が知れた賞をダミアーニは18回も受賞しています。
1924年から現在に至る長い歴史と伝統は家族経営を続ける事で守り続けています。
現在は、ダミアーニの名を受け継ぐ三兄弟が経営しています。現在のデザイナーは、三兄弟の長女 シルヴァ・ダミアーニ(Silva Damiani)が副社長兼デザイナーを務めています。
ダミアーニのアイコニック ジュエリーブランド
ダミアーニには、数々の代表作があります。その中でもブランドを代表するアイテムがベル・エポック(Belle Epoque)です。2019年で創業95年を記念して作られた記念ジュエリーにも選ばれたアイテムで、シルヴァ・ダミアーニが祖父であるエンリコに敬意を払い作り出したアイテムです。エンリコが作り出したダミアーニを代表するアイテムの一つであるカスケード(Cascade)からインスパイアされています。
カスケードもブランドを代表するアイテムで、ダイヤモンドの大きさを巧みに使い分け幾何学的デザインで構築したアイテムです。このモダンデザインはアメリカ ニューヨークの摩天楼からインスパイアされています。
数々のコラボコレクション
ダミアーニは著名人とコラボレーションしている事でも有名です。イタリアの女優 ソフィア・ローレン(Sophia Loren)やアメリカの俳優 ブラッド・ピット(Brad Pitt)など、名だたる著名人とコラボレーションをしてきました。イタリアの地で名を馳せた元サッカー日本代表 中田英寿ともコラボレーションしています。
著名人に留まらず、ラグジュラリーブランドとのコラボレーションは多くの注目を集めました。メゾン マルタン マルジェラ(Masion Martin Margiela)や、ジル サンダー(Jil Sander)とコラボレーションを行った歴史があります。
メゾン マルタン マルジェラ初となるファインジュエリー ライン12を発表した際は大きな話題を呼びました。2008年にコラボレーションしたジル サンダーは当時、ラフ・シモンズ(Raf Simons)がデザイナーとして最後のコレクションでした。彼が涙を流している姿と同時に、モデルが使用したコラボアイテムであるイヤリングに注目が集まりました。