1932年にアメリカで創業されたダナー(Danner)は、アウトドアシューズのブランドとして有名です。優れた機能性とおしゃれなデザイン性を持ち合わせており、アウトドアだけでなくシティブーツとしても人気が高いのが特徴といえます。 ダナーの優れた機能性のひとつとして、ビブラムソールを採用しているところが挙げられます。ビブラムソールとは、イタリアのソールメーカーであるビブラム社(Vibram)が製造している丈夫ですべりにくく、高い耐久性を持ったソールのことです。 通常、シューズブランドは自社で製造したソールを使うのが一般的ですが、ビブラム社はソールのみを製造する専門の会社で、ソール作りはとことんこだわり、ダナーのような有名ブランドから外注されるほど世界から認められている会社といえます。 ビブラム社のソールはもともと登山用として生産されたので、足を守るための機能が高く、丈夫で防滑性や耐久性に優れています。色々なシーンにおいて適したソールを使えるよう、用途別で設計・生産されており、スポーツやアウトドア向けには濡れた地面でもグリップ力を発揮し、寒冷地においてはマイナス40度でも柔軟性が保持し、ワーキング向けには燃えにくく裂けにくいようになど随所にこだわりを感じることができます。 ビブラムソールは、本格的な登山用からタウンユース用まで展開しているので、靴の雰囲気にあったソールを選べるように、デザインやカラーが豊富という点も特徴のひとつです。 靴底は普段使用しているとあまり目にする機会も少ないですが、そこにもこだわりデザインすることで独自のブランドを形成しています。ビブラムの社名が入った黄色のロゴマークがポイントで、おしゃれで高級感がある中にも機能性が損なわれないよう作られているのが、ビブラムソールが高い評価を得ている理由のひとつでしょう。 優れた品質を保つために、生産されると3段階の検査を受けます。まずテストセンターの機械によって摩擦、密度、電気抵抗など10項目以上の測定をクリアしなければいけません。 次に人が着用しグリップ力の確認を行い、最後に山やスケート場といった実際に使用する環境においてフィールドテストを実施し、全てをパスしたソールのみが品質認証を受けて市場に出ることができます。このような徹底した品質管理によって安定して高品質なビブラムソールを生産することができます。 ビブラムソールは、3段構造になっており、真ん中に特殊なスポンジクッション素材が使用されています。この構造により、高いクッション性と軽さを実現しており、これを採用しているダナーのブーツは、ワークブーツとは思えない動きやすさがあるといえます。
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