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ディーアンドジー（D&G）は、イタリアの代表的なファッションブランドである「ドルチェアンドガッバーナ（Dolce&Gabbana）」のセカンドラインとして、1994年に立ち上げられたブランドです。ドルチェアンドガッバーナが高級アイテムを専門に取り扱うのに対して、D&Gはより若い年代を対象にしたカジュアルファッションをメインとしてきました。当初はIT Holdingにライセンス権がありましたが、のちにドルチェアンドガッバーナ社の主導に変わっています。
D&Gでは、メンズファッション、レディースファッションのほか、時計、メガネ、財布、香水、インナーウエア、コスチュームジュエリーなど、幅広いアイテムを取り扱ってきました。ブランドの特徴としては、都会的な印象を与える、色彩豊かで若々しいデザインがメインとなっています。そのほか、D&Gの大きなロゴが入ったアイテムでも有名です。
歴史的な流れとしては、1994年1月にD&Gとして初のメンズコレクションを、次いで4月にはレディースコレクションを発表し、翌1995年、ミラノにD&Cとしてのショップをオープンさせています。1996年にはニューヨークで初となるD&Gのファッションショーを行い、その後、メガネや時計、インナーウエアなどのラインをつぎつぎと展開していきました。2001年には、子ども向けの商品ラインとなる「D&G Dolce&Gabbana Junior」のコレクションも発表しています。2008年にはアンダーウエアの広告キャンペーンに5人のラグビー選手を起用、さらに2009年に発売された5種類のフレグランスの宣伝では、ナオミ・キャンベルをはじめとする6人のモデルを起用し、それぞれ注目を集めました。
D&Gは設立以降、それまでとは異なる新しい取り組みも行ってきたブランドです。そのひとつとして、1996年のファッションショーでは、会場でのショーは行わず、インターネット上のみでの実験的なショーの公開を行っています。また、メインブランドのドルチェアンドガッバーナとは異なり、早期からライセンスによる腕時計の商品化にも着手していました。
D&Gは売り上げの面では大きく成功を収めたものの、2012年に、全体の主要ライン強化の目的から、ドルチェアンドガッバーナと統合されています。そのため、2011年9月に発表された2012年春夏コレクションが、D&Gの最後のコレクションとなりました。
