1985年にドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)がイタリアのミラノで創立したドルチェアンドガッバーナ(Dolce&Gabbana)は、2000年以降、エンターテインメント界にも影響を与える、世界的なブランドへと成長を遂げていきました。 なかでも音楽アーティストの衣装デザインを1990年代から精力的に行っており、2000年にマドンナのCDアルバム用の衣装を担当したほか、ビヨンセ、ミッシー・エリオットなど、多数のアーティストのワールド・ツアーでの衣装を手がけています。インターネットの普及を受け、2000年2月にはドルチェアンドガッバーナの公式インターネットサイトを公開。同年、時計ラインである「D&G TIME」をヨーロッパで発表し、2001年には子ども向けのライン「D&G ドルチェアンドガッバーナ ジュニア」コレクションやレディースフレグランスの「ドルチェアンドガッバーナ ライトブルー」を発表、事業を展開していきます。 新しいショップも次々と作られ、2002年にニューヨークのドルチェアンドガッバーナブティックの拡張を行ったのをはじめ、同年、東京に新しいショールームを、ミラノにメンズ・レディースの外商部などが入る新しいショールームをオープンさせました。2003年には新しいメンズの専門ショップとレディースアクセサリーの専門ショップ、初となるドルチェアンドガッバーナのヴィンテージブティックをミラノでオープン。翌2004年には、スペインのマドリードにもブティックをオープンさせ、その後も続々と新しいショップを展開していきます。 また、2000年代以降、ドルチェアンドガッバーナはサッカー界からの影響も大きく受けてきました。2003年には世界の名サッカー選手たちをテーマとしたメンズラインを発表したほか、2004年以降はACミランのユニフォームを手がけています。2006年以降は、FIFAワールドカップにおけるイタリア代表団の公式スーツのデザインを手がけていることでも有名です。 創立から20年を経て、2005年にはアメリカの雑誌「ザ・ニューヨーカー」のなかで「2000年代を代表するブランドになりつつある」と賞されるほど、ドルチェアンドガッバーナは成長を続けてきました。なお、2012年には、1994年以降セカンドラインとして展開してきたD&Gをドルチェアンドガッバーナと統合し、以降はドルチェアンドガッバーナのみでのライン強化を図っています。
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