多彩な経験

エミリオプッチ(Emilio Pucci)は、1914年11月20日にイタリア、フィレンツェで最も歴史と格式高い公爵家に生まれました。 エミリオプッチは、ミラノ大学を卒業した後、アメリカ・ジョージア州アセンズ大学で学び、さらにオレゴン州ポートランドのリードカレッジで社会学を専攻しました。 1939年にイタリアに帰国し、1941年フィレンツェの大学院にて政治学の博士号を取得します。多方面でその才能を見出し、第二次世界大戦中は、イタリア空軍でパイロットも経験。その後は政治家となり、イタリアの政治界に10年間在籍していました。

スキーウェアからのスタート

青年時代、スキーに没頭していた彼は、フィレンツェにある大邸宅のプッチ家とスイスの山々やリゾート地カプリ島を行き来する生活を送っており、高校時代には、イタリアのスキーオリンピック代表チームに所属していました。 1947年、その時に自分でデザインし着用していたスキーウェアを「ハーパース・バザー(Harper's BAZAAR)」というアメリカの雑誌に掲載したところ、人気を博し、これがエミリオプッチというブランドのスタートになりました。 彼の優雅なライフスタイルから受けた感性で生み出された革新的なデザインが当時のモダンな女性たちから多く支持されました。

華々しい活躍

1960年代になるとマリリン・モンローやソフィア・ローレンなど大スターに愛用されたことでさらにエミリオプッチは世界中に知れ渡ることになりました。 大胆で前例のない過激なデザインの美しさからエミリオプッチは「プリントの王子」という異名を持つまでに。 1964年にアメリカ・ブラニフ航空の客室乗務員用の制服をデザインしたり、1971年にはアポロ15号使節団のロゴを作成したりとデザイナーとしての彼の活躍も華々しいものでした。 1980年代には、アメリカの高級車「コンチネンタル」や「リンカーン・タウンカー」の特別仕様内外装を手掛けるなど、デザイナーとしての才能を晩年まで遺憾なく発揮。 1990年、アメリカファッション協議会が年に1回主催し、アメリカで最も活躍するファッションデザイナーに授与される栄誉ある賞であるCFDA(Council of Fashion Designers of America)に表彰されました。 1992年、エミリオプッチはデザイナーとしてだけでなく、スポーツマンや政治家としても活躍した輝かしい78年の生涯に幕を閉じました。
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