ラベルの意味

エルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)に使われる生地には、どれにも、ブランドを表すラベルがつけられています。 ラベルには、「CLOTH」「Ermenegildo Zegnia」という文字とともに、トロフェオ(TROFEO)やトラベラー(TRVELLER)などのレーベルの名前も記されています。 その中でも、エレクタ(ELECTA)やトロフェオ、ハイパフォーマンス(High Performance)には、Rを丸で囲んだ、商標登録マークもついています。 商標として、レーベルを登録したり、スーツにつけるラベルにもレーベルの名を刻んだりするなど、イタリアが認めた信頼性の高いスーツで、愛着と誇りをもって着て欲しいという思いが込められています。エルメジルドゼニアのスーツにおいてラベルは、ブランド名を示すためのものという役割以上のものがあります。

赤いラベルと青いラベルの違い

エルメジルドゼニアのラベルには、赤いラベルと青いラベルの2種類があります。そして生地には、春夏秋の3シーズン着用する生地と、秋冬春の3シーズン着用する生地があります。 それ程有名になる以前には、赤いラベルは秋から冬にかけて着る生地のもの、春から夏にかけて着る生地が青いラベルと言われていたこともあります。 それが正しければ、夏の代表的なトロピカル(TROPICAL)というレーベルは青ラベルでなければなりません。また、冬の代表的なエレクタは赤ラベルとならなくてはいけないはずです。しかし、実際は違うことから、季節で分かれているのではありません。 エルメネジルドゼニアのスーツ生地は、既製品専用のものとオーダー専用のものに分類され、既製品用の生地が、オーダー用に使用されることはないです。日本に入ってくるオーダー専用の生地は、正規代理店であるゼニアジャパン株式会社を経由したものと、それ以外に分けることができます。 赤ラベルは、そのゼニアジャパンの正規ルートを通って日本に輸入されたオーダースーツの生地につけられます。既製品向けに作られた生地および、別の方法によって輸入されたオーダースーツの生地には青ラベルがつけられています。 国内外の大手ブランドが作っているエルメジルドゼニアのスーツには、青ラベルと作ったブランドのタグの二つがつけられていることがあります。 通常であれば、どこの生地を使ったのかを表すラベルは、袖口に仕付け糸で縫い付けられているものの、着用するときには外されるものがほとんどです。しかし、生地の質の良さをアピールするために、エルメジルドゼニアのラベルを裏地に取り付けています。 既製品用に作られた生地か、オーダー用の生地かの違いや、輸入ルートが正規かどうかでの違いでラベルが変わるのですが、赤ラベルも青ラベルもエルメネジルドゼニアの基準に沿って合格した上質な生地です。どちらも品質の良さにおいて、違いはないのです。
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