ファセッタズムとは
ファセッタズム(FACETASM)は、2007年にデザイナーである落合宏理(おちあいひろみち)によって設立された日本のブランドです。
落合宏理は1977年東京都に生まれました。1999年に文化服装学院を卒業し、卒業後は服飾関係の会社やテキスタイルの仕事、そしてNGAPにも勤めていました。独立前のこれらの経験がファセッタズムの服作りに大きな影響を及ぼしているのは明確です。
ブランド名は、造語でフランス語の「facet(ダイヤモンド等の切り子面を意味する単語)」をもとに、「多彩な顔を持つ」という意味が込められています。
センスが抜群で、日本では多くのユーザーに支持されており、メディアにも数多く取り上げられるようになりました。
海外でも注目が集まるようになり、2015年にはジョルジオアルマーニ(Giorgio Armani)による若手支援プロジェクトに日本人として初めて選ばれたほどです。
ブランドコンセプトは、「HUMOR OF POP(服に遊びを入れることを忘れずに)」で、ブランド名からも分かるように、様々な角度から物事を見ることが重要と捉えています。
美しいミックススタイル
テキスタイルのユニークさで言えば、ファセッタズムは卓越しており、次世代を担う国内ファッションのひとつであることに間違いありません。オリジナリティあふれるユーモラスな洋服は、人々の日常の生活に面白さをもたらしてくれます。
ファセッタズムはユニセックスで着られる服が多く、ストリートとモードのどちらにも属さないため、着る時を選ばないものがたくさんあります。ストリートの魅力を持ちながら、モード感も感じられるテキスタイルの美しい服を作るのがこのブランドの特徴です。
ファセッタズムのテキスタイルが、コンセプトにあるように、なぜ常に遊び心を含んだデザインであるかと言えば、ほとんどがオリジナルということが言えます。
流行ばかりを追い求めるのではなく、ファセッタズムが「これ」と決めたものを使うことで唯一無二の魅力が出ています。
絶妙な遊び心
柄自体はクラシックなものを使っても、ポップな刺繍を付け加えて独自のスタイルを作り、クラシックで上品なデザインが、ユーモアにあふれたものに変化してしまいます。
ファセッタズムの素晴らしいところは、今まで培われてきた味わいのあるデザインを壊さないよう、絶妙に「遊び」を加える、ひと工夫加えることと言えます。
特徴的なレイヤード
ファセッタズムの代名詞と言えるのが、変幻自在のレイヤードです。レイヤードと言うと、重ね方によっては服の良さを損なう可能性もある危険な印象もあります。
しかし、ファセッタズムの服は、高レベルのレイヤードを成立させるため、おもしろいボリュームや丈感で作られています。
また、そのようなシルエットの精度を高めるため、テキスタイルがオリジナルということにもつながっています。レイヤードというおしゃれの軸になる部分において、常に新しい可能性や選択肢を提示してくれるブランドです。