フットザコーチャー(foot the coacher)は2000年に設立されたブランドです。
革靴作りのきっかけ
デザイナーである竹ヶ原敏之介は高校生の頃、ジョン・ムーア(John Moore)やベネディクト・オコナー(Benedict O’Connor)の作品を見たことに衝撃を受け、美術系の大学に進学して、独学で革靴作りを始めました。
「多くの人に履いて欲しい」という気持ちで、完成した靴を人に贈って、喜んでもらえることをモチベーションに靴作りを続けます。
様々な経験
1994年「竹ヶ原敏之介」というブランドを立ち上げ、セレクトショップで取り扱われ始めました。1996年にジョージコックス(GEORGE COX)のデザインを手掛けたことも有名です。
1998年に渡英して、トリッカーズ(Tricker’s)の工場で働き始めます。既製品のラインを経験した後、ビスポーク部門で修理やオーダメイドの製作に携わり技術を磨きました。
1999年に帰国した後、自身のブランド「竹ヶ原敏之介」を再開させます。トリッカーズで分業の効率や技術の高さに触れ、それまで手作業にこだわっていた製作ラインを、工場生産に移し、自身は企画やデザインに集中し始めました。
フットザコーチャーの始まり
2000年にカジュアルなラインをフットザコーチャーというブランド名で展開させ始めます。
2002年には「竹ヶ原敏之介」のブランド名をオーセンティックシュー&コー(AUTHENTIC SHOE &Co.)に改名しました。
こだわりの靴づくり
フットザコーチャーの靴は19世紀後半から20世紀前半に使用されていた、作業用靴や普段靴を現代に合うようにアレンジしたデザインが特徴です。長く使える靴作りを目指し、製法や品質に大変なこだわりを持っています。
日本だけでなく、フランスやイタリアから入手した高品質な原料を用い、グッドイヤーウェルト法というイギリスの伝統的な製法や、マッケイ法と呼ばれるイタリア靴に多い製法を用いており、日本国内の工場で職人により作られているのも特徴です。
グットイヤーウェルト製法は部品が多く、作業工程も複雑な重厚感のある仕上がりになり、マッケイ製法では、屈曲性が良く軽量な靴に仕上がる全く別のものですが、デザインや素材によって使い分けを行っています。
履き手の気持ちになって作ることを一番大切にしており、こだわりを醸しだしつつ、作り手のわがままを押し付けない靴は、多くの人に愛されているようです。
初の直営店
全国のセレクトショップで取り扱いがある他、2009年に初めての直営店であるギャラリー・オブ・オーセンティック(GALLERY OF AUTHENTIC)を原宿にオープンさせました。
フットザコーチャーはもちろん、オーセンティックシュー&コーやスペクタス(SPECTUSSHOECO.)、ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)といった竹ケ原敏之介が手掛けるブランドを取り扱っています。