2000年、日本人シューズデザイナーの竹ヶ原敏之介は、自身のシューズブランド、フットザコーチャー(foot the coacher)を設立しました。竹ヶ原は福岡県出身で、美術大学に進学した後に独学で靴作りを始めます。
オーセンティックシュー&コー(AUTHENTIC SHOE & Co.)
フットザコーチャーの設立前、1994年にはすでに、竹ヶ原敏之介と名付けたシューズブランドを設立しています。
当初は、試作した靴を抱えて自身で編集者に売り込んだり、オーダーメイドで製作した靴の展示をしたりしていたそうです。
すると、兼ねてより熱望していたトリッカーズ(Tricker's)の工場で働く機会に恵まれ、竹ヶ原はイギリスに渡ります。こうして一時は、竹ヶ原敏之介ブランドはやむなく中断することとなります。
トリッカーズの工場で靴作りを改めて学んだ後、1999年には日本に帰国し、竹ヶ原敏之介ブランドを再開させました。
その後、フットザコーチャーが原点の竹ヶ原敏之介ブランドは、オーセンティックシュー&コー(AUTHENTIC SHOE & Co.)へと改名されます。
ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)
2010年には、トリッカーズでレディースシューズに携わった経験を活かし、レディースシューズブランドのビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)を立ち上げました。立ち上げ当初はメンズライクなデザインばかりでした。
しかし、2016年にはリニューアルが行われ、女性らしいフォルムを意識したシューズが発表されるようになりました。日本人女性の足にフィットする、足を美しく見せてくれるパンプスが代表作です。
スペクタス(SPECTUSSHOECO)
2012年には、スペクタス(SPECTUSSHOECO)を設立し、縫製を極力まで減らした革新的なシューズを生み出しました。
スペクタスのシューズは高級革を用いながらも、スニーカーのような歩きやすさが実現されています。歩行の姿勢を整えてくれるようなソールを採用するなど、機能面に注力されたブランドです。
フットストックオリジナルズ(FOOTSTOCK ORIGINALS)
2014年、竹ヶ原は新たなシューズブランド、フットストックオリジナルズ(FOOTSTOCK ORIGINALS)を東京、ミラノ、パリで発表しました。
このブランドが生み出すのは、ビジネスシーンで使うことを想定されたシンプルな革靴です。そして、働く人の足を守るためアーミーシューズを意識したデザインになっています。シンプルだからこそ、素材の良さやブランドの個性が光る仕上がりとなりました。