斬新なデザインで注目のブランド
ガレスピュー(Gareth Pugh)は、2006年に開催されたロンドンファッションウイークにおいてデビューしたブランドです。
イギリスの若手ファッションデザイナー、ガレスピューによる常識を打ち破るようなインパクトのある独創的なデザインが注目を集めています。
2015-16秋冬コレクション
2015‐16の秋冬コレクションでは、ブランド10周年ということで原点のロンドンで集大成のコレクションショーを開催しました。会場は、荘厳な雰囲気のヴィクトリア&アルバート博物館で、世界中から足を運んだトッププレスやファンなどで埋め尽くされました。
「服は現代のアーマー(甲冑)」と語るガレスピュー独特の、中世などの歴史的なエレメントを異色の素材を用いてアーマーに仕立てたコレクションが登場したショーとなっています。メインスポンサーはメリッサ(Melissa)で、全てのルックにメリッサのシューズがコラボされました。
ガレスピューの魅力
ガレスピューのデザインは、シルエットから素材、フォルム、メイクにいたるまで通常では思いつかないような大胆さが取り入れられているのが特徴です。カラーは赤と黒など、明るい色と暗い色を上手く使った奇抜で個性的な色合いになっています。
彫刻のようなシェイプと上品な装飾、革新的な質感の素材を使うなど全体的にインパクト満点です。そんなガレスピューのデザインからは、売ることを考えずに作られているという見解もあります。
しかし、アメリカのヴォーグ編集長から天才と言われるなど、ファッション業界においてガレスピューの類まれな才能が認められているのも事実です。
2017年春夏プレタポルテ
2017年春夏プレタポルテに登場したガレスピューのコレクションショーも話題となりました。太陽のパワーに着想を得たという立体的で斬新なシルエットのルックが中心となっています。
チュニックやトラウザーズなどのアイテムに、ブラックとホワイトなどの鮮やかな組み合わせのカラーで陽光を彷彿させるストライプ柄も登場しました。
春夏のイメージにぴったりのシルバーとホワイトのストライプ柄も、インパクト満点のなかに上品さもあり魅力的です。
大胆に足を魅せるデザインにはロングブーツを合わせるなど、迫力とカッコ良さがあるルックや、ホワイトで統一したさわやかなルックも登場しました。
ガレスピューの個性あふれるコレクションは、ファッション業界から注目されるだけでなく、銀行の広告にドレスが使用されるなど広い分野で話題を集めています。ガレスピューは、常識にとらわれない個性的なデザインを発信していく、これからも注目すべきブランドのひとつです。