ジュリアーノ フジワラとは
ジュリアーノ フジワラ(giuliano Fujiwara)とは、藤原喜章が1986年にイタリアのミラノに設立したファッションブランドです。
藤原喜章は、1947年に生まれ。中央大学卒業後、ヴァン・ジャケット(VAN JACKET)に入社し、独特なクリエイションを反映させたジュリアーノ フジワラを設立しました。ブランド名の由来は、藤原喜章のクリスチャンネームが由来です。
ブランドコンセプトに、「メンズの基本はクオリティー」を掲げており、高品質な素材を用いて、イタリアのテーラード技術を基調としたシャープでミニマムなデザインが施されたアイテムを展開しています。また、イタリアのファッション技術と日本のアイデンティティが融合することで、独特なクリエイションが特徴的です。
独特なクリエイションがイタリアで高い評価を集め、イタリアファッション協会の正式メンバーに抜擢され、ヴァレンティノ(VALENTINO)のメンズクチュールの顧問に就任し、活躍した背景があります。また、ファッションにおける「ミニマム」の概念を作り出しなのが、藤原喜章とも呼ばれています。藤原喜章は、コムデギャルソン(comm des garcons)の川久保玲や、ヨウジ ヤマモト(Yohji Yamamoto)の山本耀司に並ぶ、日本人デザイナーとして称されています。
2001年に藤原喜章が死去。ジュリアーノ フジワラのデザインは、デザインチームが引き継ぐものの、2005年に松村正大がクリエイティブディレクターに就任しました。25歳という若さでのクリエイティブディレクターは当時、大きな話題となりました。また、2006年には26歳という若さで、ミラノコレクションと東京コレクションで発表を行いました。松村正大は、創設以来、表現され続けたミニマムや洗礼されたデザインを残しつつも、アバンギャルドでモダンな要素を取り入れたコレクションを発表しました。コレクションを「侘び寂び」という言葉で表現しました。コンスタントにコレクションを発表するも、2014年に自身のブランド立ち上げと同時に、クリエイティブディレクターの座を退いています。
現在、ジュリアーノ フジワラは活動休止を発表しています。ですが、近年のドメスティックブランドの注目から、活動を再開した際は、大きな注目と期待が集まるブランドです。